香港・香港島屯門区の複合商業施設「屯門市廣場(TMT Plaza)」にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「DONDONDONKI TMT Plaza店」が2021年7月20日午前10時(香港時間)に開店する。
港文摘要:唐吉訶德(Donki)全港最大的分店「DONDONDONKI TMT Plaza店」將於2021年7月20日開幕。門市主題是「尋找幸福的日本火車旅行」。
DONDONDONKI TMT Plaza店(公式サイトより引用)。
ヤオハン→イオンが核の商業施設にドンキ出店
屯門市廣場(TMT Plaza)は1988年に開業。建物は2館構成で、 Phase1は5層(GF/UGF/1F/2F/3F)、Phase2は4層(GF/UGF/1F/2F)。香港大手不動産ディベロッパーの信和集団(SINO GROUP)が管理・運営を担う。そのうち、Phase1にはイオンストアーズ香港が運営する大手スーパー「イオン(永旺)」や、イタリアの高級ブランド「アルマーニ」、ドイツのスポーツ用品ブランド「アディダス」、コンビニの「セブン-イレブン」など有名ブランドを中心に130近くのテナントが出店し、Phese2には中国の大手銀行である「中国銀行」や中国国有の「中国建設銀行」、イギリス本社の世界最大級のメガバンク「HSBC(香港上海滙豊銀行)」、世界最大級の携帯電話事業者である「チャイナ・テレコム(中国電信)」など、金融機関や携帯電話事業者を中心に28のテナントが出店する。
なお、開店当初の核店舗は「ヤオハン(八佰伴百貨)」であった(1999年に閉店)。
香港最大級のドンキは「日本電車旅」がコンセプト
DONDONDONKI TMT Plaza店は、屯門市廣場(TMT Plaza)のUGFに入居しているイオンの区画の一つであったおもちゃ売り場等の跡地に出店するもので、売場面積は2,618㎡と香港のドンキで最大級。ドンキとしては香港8店舗目。香港現地法人のパン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)が運営を担う。
TMT Plaza店の店舗コンセプトは「幸せが見つかる日本電車旅」。
コロナ禍で日本旅行が困難な状況下でも「電車で日本各地を巡りながら日本食や日本文化を体験しているようなワクワク・ドキドキ感」を提供するとしている。
屋台エリア。
館内はコンセプトの異なる3つの売り場で構成されており、このうち「屋台エリア」では大阪の道頓堀をイメージ下や台風の販売ブースで、本場の街歩き感覚で豊富なメニューを楽しめる環境を整え、「情熱価格エリア」では日本ブランドとして高い支持を得ているPPIHグループのオリジナル商品「情熱価格」の日用品などを提供する。
また、「日本物産エリア」では日本各地の地域の特産品フェアなど、さまざまなイベントを開催し、「サムシングニュー」を提供する。
日系のブランド激戦地、ドンキ進出でさらに集積進む
屯門市廣場(TMT Plaza)には以前より、上述のイオンの他に化粧品の「ファンケル」や「資生堂」、「ナムコ」、「ユニクロ」、「無印良品」など、数多くの日本に本社を置くテナントが出店しており競争が続いていた。
今回、幅広いジャンルを揃えたドンキが進出することで屯門市廣場では更なる「日本ブランドの集積」が進むことになる。
DONDONDONKI TMT Plaza
住所(地址):香港 新界 屯門區 屯順街1號 屯門市廣場1期
(Shop No.UG001-UG023,UG/F, Tuen Mun Town Plaza,Phase1, 1 Tuen Shun St, Tuen Mun, Hong Kong)
営業時間:午前8時~翌午前1時
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