首都圏を中心に展開する家電量販店「ノジマ」(本社:神奈川県横浜市、本店:神奈川県相模原市)は、2019年10月29日付で「スルガ銀行」(静岡県沼津市、旧社名・駿河銀行)の大株主である創業家とファミリー企業などから、13.52%(議決権比率)の株式を取得する契約を締結したことを2019年10月25日に発表した。

スルガ銀行東京支店(東京都中央区)。
ノジマはすでにスルガ銀行株を5パーセント保有しており、同行の筆頭株主となる。
ノジマ、スルガ銀行の約2割を取得
不動産審査書類の改竄といった不正融資などの相次ぐ不祥事により経営再建中であったスルガ銀行は、2019年5月にノジマ、そして新生銀行との業務提携を発表していた。

スルガ銀行沼津駅支店。
今回、ノジマは約141億円でスルガ銀行の創業家とファミリー企業「エス・ジー・インベストメント」などが保有する株式を取得。これまでの取得分と合わせて議決権比率で18.52%の株式を保有することになり、スルガ銀行の筆頭株主となる。

ノジマは首都圏の商業施設に多く出店する。
また、日本橋三越本店前にあり、マスメディアなどにしばしば登場することで知られるスルガ銀行東京支店の建物も売却される。現在、建物は創業家のファミリー企業が所有する。

売却されるスルガ銀行日本橋ビル。
今回の株式取得により、将来的にはノジマの金融業本格参入などといった協業も予想され、今後の展開が注目される。
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浅草六区- Connect with the world -、2019年10月25日開始-毎週末に歩行天でイベント開催、「興行街」復活めざす
東京都台東区浅草の「浅草六区エリアマネジメント協会」(代表理事:安田 和章)は、浅草六区ブロードウェイを活用したイベント事業「浅草六区 – Connect with the world –」を10月25日に開始した。
今後、浅草六区ブロードウェイ商店街の道路上では、国家戦略特区の道路占有事業として、ほぼ毎週末、全国の祭りなどを誘致したイベントや、外国人向けイベント「TOMODACHI STREET」などが開催されることになる。

イベントが実施される浅草六区・まるごとにっぽん前。
浅草六区で2013年から始まっていた活性化事業
浅草六区再生プロジェクトは、2013年9月26日に六区ブロードウェイ商店街振興組合による浅草六区誕生130周年記念事業として開始されたもの。
2014年からは国家戦略特区事業認定に向けた浅草六区ブロードウェイの道路空間を活用した社会実験として「浅草六区オープンカフェ」が複数回開催されたほか、訪日外国人観光客を対象とした観光案内所や無線LANの整備が進められている。
さらに、2017年4月には浅草六区の活性化を目的とした一般社団法人「浅草六区エリアマネジメント協会」が設立されていた。

浅草六区・ドンキホーテ浅草店。
毎週末「歩行者天国」に-祭りを開催、屋台街も
今回の新プロジェクト「浅草六区 – Connect with the world -」の目的は日本随一の“興行街”浅草六区を復活させること。
2019年9月30日に浅草六区エリア一帯が国家戦略道路占用事業の認定を受けたことから、道路占用事業に認定された浅草六区ブロードウェイ商店街を道路上も含めて全面開放し、国内外とつながり、共存、還元していける持続可能な文化を発信する様々な取り組みを行っていくことになる。

「浅草六区 -Connect with the world-」記者会見。
「浅草六区 – Connect with the world -」の目玉は、毎週金・土・日曜日・祝日に周辺を歩行者天国にし、地方の「祭り」などを誘致するかたちでイベントを開催すること。イベントには自治体PRブースなども設置される。
さらに、毎週金・土・日曜日・祝日の11時~21時には、キャッシュレス決済への対応が可能な道路空間を活用した「TOMODACHI STREET」(トモダチストリート)を開設。このトモダチストリートには、最大19台のキッチンカーによる屋台街が形成される。
各キッチンカーにはプットメニュー社(東京都大田区)のモバイルセルフオーダー「Putmenu(プットメニュー)」を導入。プットメニューは専用タブレットを用いて来店者のスマートフォンを通した12言語での注文に対応するもので、外国人とのコミュニケーションの円滑化を図りつつ、夜間まで営業することで新たなナイトライフの創出にもつなげたい考えだ。
さらに、2019年12月からは訪日外国人観光客が不満として挙げる「日本人とのコミュニケーション不足」を解消すべく、道路上の各テーブルに翻訳機を設置するなど、国籍を問わず気軽に国際交流が楽しめる仕掛けづくりが行なわれる。
また、日本たばこ産業(JT)との連携により、街の美化事業や喫煙スペース「NO SMOKING LOW HEAT ONLY」の整備も実施される。
雨にたたられた第一弾イベント
イベント第一弾として、2019年10月25日・26日には「桐生八木節まつりin浅草」が開催されたものの、残念ながらイベントは雨天のため一部のみ実施に留まり、賑わい創出とはいかなかった。

イベント第一弾となった「桐生八木節まつりin浅草」。
今後、こうした取り組みが定着し、浅草六区が週末に世界各国の人々で大きな賑わいを見せるようになるかどうかが注目される。
なお、まるごとにっぽんは2020年11月での閉館を発表している。
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イオン九州、2019年10月までにイオンスーパーセンターから撤退-イオン大木店の業態転換で
福岡県三潴郡大木町の「イオンスーパーセンター大木店」がテナント中心の店舗へと転換し、2019年10月25日に「イオン大木店」・「スーパービバホーム大木店」へと業態転換した。
これにより、北部九州各地にあった「イオンスーパーセンター」は全店がイオンの屋号となり、イオン九州からイオンスーパーセンターが消滅した。

イオンスーパーセンター志摩店(業態転換前)。
九州のイオンスーパーセンター、16年で完全消滅
イオン九州は、2003年8月に「マックスバリュ九州」とイオン九州が傘下に収めたホームセンター「ホームワイド」(同年、イオン九州に経営統合)が運営していた「スーパーセンターホームワイド古賀店」(旧・ダイエー跡、のちの「イオンスーパーセンター古賀店、閉店済み」)を傘下に収めることでイオンスーパーセンター事業に参入。
2008年までの5年間に佐賀店、志摩店、岡垣店、大木店を相次いで開業させたものの、その後は差別化の困難さなどもあったと思われ出店を凍結。類似業態の店舗であってもイオンの屋号で出店していた。

イオンスーパーセンター古賀店(閉店済み)。
イオン九州のスーパーセンター事業は不振であったと思われ、近年は多くの店舗で営業時間を短縮。また、空きテナントが目立つ店舗も少なくなく、別棟が完全閉鎖されたところもあった。
2015年8月にはイオンスーパーセンター古賀店を閉店させ、2018年8月からはイオンスーパーセンター佐賀店を皮切りに直営売場と一部のテナントを閉鎖、店舗の大部分をLIXIL傘下のホームセンター「スーパービバホーム」への転換を開始した。
現在、九州内の旧イオンスーパーセンターの各店舗は基本的に売場面積の殆どをスーパービバホームが占め、その他は「イオン九州の食品売場」と「少数のテナント」で構成されるかたちとなった。

現在のイオン志摩店。売場の大部分はビバホームとなった。
イオン九州は先述したとおりもともとホームセンター「ホームワイド」を運営しているものの、ホームセンター業態の各店は閉店が相次いでおり不調を極めているとみられ、九州での展開をおこなっていなかったビバホームを入居させることになったと考えられる。
10月25日開業のイオン大木店は一部テナントも存続
2019年10月25日に業態転換した「イオン大木店」は、九州のイオンスーパーセンターのなかでも単独館としては最大級の店舗であったことから、イオン九州の食品売場とスーパービバホームのほかに既存のファストファッション「Honeys」、イオン系列の靴量販店「ASBee fam.」、イオングループの書店「未来屋書店」、100円ショップ「Seria」ゲームセンター「モーリーファンタジー」、「キッズUSランド」など一部のテナントも営業を継続する。
なお、イオン大木店では改装工事に伴い、ソフトバンクホークスが日本シリーズで優勝を決定した日に休業していたことから、10月27日までセールを開催する。
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