浅草六区- Connect with the world -、2019年10月25日開始-毎週末に歩行天でイベント開催、「興行街」復活めざす

東京都台東区浅草の「浅草六区エリアマネジメント協会」(代表理事:安田 和章)は、浅草六区ブロードウェイを活用したイベント事業「浅草六区 – Connect with the world –」を10月25日に開始した。
今後、浅草六区ブロードウェイ商店街の道路上では、国家戦略特区の道路占有事業として、ほぼ毎週末、全国の祭りなどを誘致したイベントや、外国人向けイベント「TOMODACHI STREET」などが開催されることになる。

イベントが実施される浅草六区・まるごとにっぽん前。

浅草六区で2013年から始まっていた活性化事業

浅草六区再生プロジェクトは、2013年9月26日に六区ブロードウェイ商店街振興組合による浅草六区誕生130周年記念事業として開始されたもの。
2014年からは国家戦略特区事業認定に向けた浅草六区ブロードウェイの道路空間を活用した社会実験として「浅草六区オープンカフェ」が複数回開催されたほか、訪日外国人観光客を対象とした観光案内所や無線LANの整備が進められている。
さらに、2017年4月には浅草六区の活性化を目的とした一般社団法人「浅草六区エリアマネジメント協会」が設立されていた。

浅草六区・ドンキホーテ浅草店

毎週末「歩行者天国」に-祭りを開催、屋台街も

今回の新プロジェクト「浅草六区 – Connect with the world -」の目的は日本随一の“興行街”浅草六区を復活させること。
2019年9月30日に浅草六区エリア一帯が国家戦略道路占用事業の認定を受けたことから、道路占用事業に認定された浅草六区ブロードウェイ商店街を道路上も含めて全面開放し、国内外とつながり、共存、還元していける持続可能な文化を発信する様々な取り組みを行っていくことになる。

浅草六区 -Connect with the world-」記者会見。

「浅草六区 – Connect with the world -」の目玉は、毎週金・土・日曜日・祝日に周辺を歩行者天国にし、地方の「祭り」などを誘致するかたちでイベントを開催すること。イベントには自治体PRブースなども設置される。
さらに、毎週金・土・日曜日・祝日の11時~21時には、キャッシュレス決済への対応が可能な道路空間を活用した「TOMODACHI STREET」(トモダチストリート)を開設。このトモダチストリートには、最大19台のキッチンカーによる屋台街が形成される。
各キッチンカーにはプットメニュー社(東京都大田区)のモバイルセルフオーダー「Putmenu(プットメニュー)」を導入。プットメニューは専用タブレットを用いて来店者のスマートフォンを通した12言語での注文に対応するもので、外国人とのコミュニケーションの円滑化を図りつつ、夜間まで営業することで新たなナイトライフの創出にもつなげたい考えだ。
さらに、2019年12月からは訪日外国人観光客が不満として挙げる「日本人とのコミュニケーション不足」を解消すべく、道路上の各テーブルに翻訳機を設置するなど、国籍を問わず気軽に国際交流が楽しめる仕掛けづくりが行なわれる。
また、日本たばこ産業(JT)との連携により、街の美化事業や喫煙スペース「NO SMOKING LOW HEAT ONLY」の整備も実施される。

雨にたたられた第一弾イベント

イベント第一弾として、2019年10月25日・26日には「桐生八木節まつりin浅草」が開催されたものの、残念ながらイベントは雨天のため一部のみ実施に留まり、賑わい創出とはいかなかった。

イベント第一弾となった「桐生八木節まつりin浅草」

今後、こうした取り組みが定着し、浅草六区が週末に世界各国の人々で大きな賑わいを見せるようになるかどうかが注目される。
なお、まるごとにっぽんは2020年11月での閉館を発表している。

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