そごう柏店、43年の歴史に幕-9月30日、西武百貨店旭川店も閉店

柏駅前の百貨店「そごう柏店」(柏そごう)が、2016年9月30日に43年の歴史に幕を下ろした。
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そごう柏店。

「緑の街にお城のような百貨店」

「柏そごう」は1973年10月に開店。地上14階、地下1階、3館体制で、売場面積は39,729㎡。 開店当時は千葉県最大の百貨店で、そのキャッチフレーズは「緑の街にお城のような百貨店」。
「柏髙島屋」、「丸井柏店」などと同年の開業であり(丸井は旧店からの移転開業)、それぞれが国鉄柏駅とダブルデッキ(ペデストリアンデッキ)で連結されるという、当時としては画期的な街づくりで注目を集めた。
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開店当時のチラシ。

最盛期の1991年には年商590億円を記録、長年に亘って柏市の地域一番店であったものの、ライバルである高島屋の「ステーションモール化」による若者向けテナント導入・客層の拡大により、21世紀に入るころには柏高島屋と売上が逆転。
2015年2月期の売上高は、柏高島屋が358億円だったのに対し、そごう柏店の売上は121億円にとどまっていた。

最終日、閉店を惜しむ客で賑わう

閉店を迎えた9月30日には、朝から大勢の客が訪れた。駅前のダブルデッキでは最後のそごうの有志を写真に収める人が大勢おり、シンボルである14階の回転展望レストランも終日満席に。長年柏のシンボルとなっていたことが伺える。
館内では閉店記念として「そごう柏店と東口の歩み」パネル展とメッセージ展も開催され、最終セールを告げる店員の声が響くなか、かつてのそごうの写真に見入る客が多く見られた。あまりの行列に買い物を諦める客も多かったようだ。
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閉店カウントダウンを告げる看板。

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多くの客が店舗前で記念撮影をしていた。
エレベーターにはメッセージが。

20時13分ごろからは店舗前で閉店セレモニーが行われた。
ダブルデッキを埋め尽くす客のなか、そごう柏店を代表して浮橋店長が店舗の歴史を振り返り、柏商工会議所からの花束贈呈を受けた。そして、そごう柏店は43年の歴史に幕を下ろした。

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なお、そごう閉店後は、本館に出店するテナントは殆どが閉店するものの、スカイプラザ館ではビックカメラ、浅野書店など多くのテナントが営業を継続する。

西武百貨店旭川店も閉店-閉店つづくそごう・西武

また、9月30日には「西武百貨店旭川店」も同時に閉店した。
西武百貨店旭川店は1975年8月に開店。A館(地下1階、地上8階)とB館(地下1階、地上10階)の2館体制で、売場面積は約24,200㎡。
JR旭川駅ビルには2015年3月に「イオンモール旭川駅前」が開業。イオンモールは旭川西武の向かい側に位置しているため、旭川西武周辺の歩行者通行量は増加していた(旭川市の調査による)一方で、西武の売上増加には繋がっていなかったという。
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西武百貨店旭川店。

西武百貨店旭川店に関しては、ほぼ全館のテナント含め西武と同時に閉店する。雑貨店ロフトに加えて、シャネルなどの高級ブランドの全てが地域から完全撤退となる。

縮小続けるそごう・西武

そごう・西武は、2017年2月に西武百貨店筑波店、西武百貨店八尾店、そして2017年中に中小サテライト店10店舗を閉店させるほか、希望退職者350人を募ることを発表している。
そごう柏店、西武百貨店旭川店を含めて、これら4店舗の跡地の活用方法は決まっていない。

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外部リンク:西武旭川店ならびにそごう柏店の営業終了について(そごう・西武、PDF)
外部リンク:止まらぬセブンアイ系百貨店閉店ラッシュ、背後にあるものとは(都商研提供記事)

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