ラオックス、ヤマトヤシキを買収へ-株式の8割取得

中国・蘇寧電器傘下で免税店大手の「ラオックス」(港区)は、姫路市の姫路城近くにある百貨店「ヤマトヤシキ」が発行する新株予約権付き社債を約3億円、新株予約権を約4億円で引き受け、ヤマトヤシキを子会社化する方針であることが分かった。

ヤマトヤシキ姫路本店。

経営再建中のヤマトヤシキ、ラオックス傘下へ

ヤマトヤシキは1906年に姫路市で「米田まけん堂」として創業。戦後に百貨店化して「ヤマトヤシキ」に改称した。高島屋系列の仕入機構「ハイランドグループ」に加盟しており、2001年には加古川そごう跡に「ヤマトヤシキ加古川店」を出店(同社としては再出店)、現在では姫路本店を上回る業績を上げている。

ヤマトヤシキ加古川店。

その一方で、ヤマトヤシキは山陽百貨店、ピオレ姫路(駅ビル)などとの競合・姫路駅前への一極集中化による姫路本店の経営不振と耐震対応のため2014年に事業再生ADRを申請。家電量販店(現・免税店)「ラオックス」や百貨店「中三盛岡店」(現・Nanak)の再建をおこなった「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」(MTM社)のもとで再建に着手していた。
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ピオレ姫路。

2015年以降は、姫路本店において耐震化工事を行いつつ地階食品売場を全面リニューアル。さらに家具店「IDC大塚家具」、手芸店「ユザワヤ」、雑貨店「ハンプティーダンプティー」、カフェ「ファーマーズドーター」を相次ぎ導入するなど、経営改革をすすめている。
今回の新株予約権が行使された場合、ラオックスはヤマトヤシキの79.6%の株式を持つ筆頭株主となり、ヤマトヤシキは同社の子会社化されることになる。

経営の試行錯誤つづけるラオックス、百貨店経営は初

ラオックスはインバウンド消費の拡大を受け、名古屋市の百貨店「丸栄」や大手百貨店「大丸」「松坂屋」などに相次ぎ出店したが、丸栄では規模を縮小、大丸神戸店(こうべみせ)からは2017年8月27日に撤退するなど、店舗の整理・縮小が続いている。
その一方で、千葉市には2017年7月に大型の複合施設を開業させたばかりで、経営の試行錯誤が続くなか、地域2番店の百貨店をどのようなかたちで立て直していくのかが注目される。

外部リンク:株式会社ヤマトヤシキの新株予約権付社債及び 新株予約権の引受に関するお知らせ
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