マックスバリュ陣原店、2023年11月30日開店-ニューフレンドリータウン跡地の北九州市有地、病院主体の複合施設に

福岡県北九州市のJR鹿児島本線陣原駅前にある東折尾土地区画整理事業地区内に、イオン九州の大型食品スーパー「マックスバリュ陣原店」が2023年11月30日午前9時に開店する。

陣原駅前に病院主体の複合施設

マックスバリュ陣原店は、北九州市による陣原駅前「東折尾土地区画整理事業地区」の市有地売却を目的とした公募型プロポーザルに民間事業者連合「松尾組・しょうわ会・大英産業連合体」が応じ、連合体が「駅前≪医・商・住」複合施設(「街なか」発展拠点)」を整備する方針を打ち出した過程で、イオン九州がにぎわい創出施設のテナントとして事業に参画し出店に至ったもの。

チマキング撤退以来10年ぶり、陣原駅前にスーパー復活

陣原駅前の同地には長らく、地場商業施設「ニューフレンドリータウン陣原」があり、最盛期には食品ディスカウント「チマキング」や100円ショップ「ダイソー」、ゲームセンター「アミューズメントMGM」、日帰り入浴施設「パビリオ陣原の湯」といった専門店が立ち並んでいた。
しかし、ニューフレンドリータウン陣原の食品核を担っていたチマキングが運営会社社長の逮捕を背景とした経営破綻により撤退し、店舗跡が家具アウトレットとなるなど、近年は集客力の低迷がみられていた。
施設は市有地売却にともない2022年までに解体されており、後継となる商業施設の整備に注目が集まっていた。

24時間営業の利便性と地元商品・健康商品訴求

マックスバリュ陣原店の売場面積は2,861㎡。
陣原店では店舗コンセプトに「あなたの生活をもっと便利に 街のコンビニエンス・ステーション」を掲げ、24時間営業を実施。
青果部門では地元北九州市の環境配慮型農場「響灘菜園」「SGグリーンハウス」商品、精肉・鮮魚売場ではトップバリュのノントレーパック商品や時短調理商品、惣菜売場では減塩・雑穀米・十八穀米使用弁当、冷凍食品売場では地元北九州の唐揚店「唐十」商品や東京駅八重洲地下街発祥南インド料理店「エリックサウス」のワントレー冷凍カレーを展開するなど、健康志向や利便性を意識した商品を強化する。
また、東筑軒「かしわめし」やふじた「ぬかみそだき」、七尾製菓「フレンチパピロ」といった地元商品を拡充、インストアベーカリーやイオン銀行ATMを備える。

ダイソーも再出店、陣原駅前の姿が一変

マックスバリュ陣原店には、ニューフレンドリータウン陣原時代から引続き100円ショップ「DAISO」が入居するほか、ダイソー系300円ショップ「THREEPPY」やイオン系ドラッグストア「ウエルシア薬局」、クリーニング「きょくとう」といった専門店も新たに入居する。
ニューフレンドリータウン陣原時代は平屋建の低層施設中心であったが、2025年までに医療法人しょうわ会の「フェリシア福岡病院(仮称/正和中央病院・正和なみき病院移転統合施設)」や大英産業の分譲マンション「サンパーク陣原駅前EXIA」といった中高層施設が順次整備されることで、駅前の姿が一変することとなりそうだ。

マックスバリュ陣原店が開店する複合施設のイメージ。

マックスバリュ陣原店

住所:福岡県北九州市八幡西区陣原1丁目2-17
営業時間:24時間営業

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