静岡県島田市のJR島田駅近くにある公共施設を中核とした複合施設「新島田ショッピングビルおび・りあ(島田おびりあ館/OBILIA)」の商業床の核店舗となっている食品スーパー(ミニスーパー)「ユーコープ島田おびりあ店」が2024年3月31日をもって閉店する。
ユニー跡地の複合施設「おびりあ館」
島田おびりあ館は2012年7月に開業。建物は地上10階建で延床面積は約12,540㎡。
おびりあ館は2009年9月に閉店した地場食品スーパー「ビックポンドストアー本通3丁目店(旧ユニー島田店)」跡地を再開発した複合商業施設であり、1階は商業フロア、2~4階は公共フロア「島田市立島田図書館」「島田市こども館」、5~10階はマンションフロア「メゾンおびりあ」となっている。
なお、施設名は「おびりあ」であり「おりびあ」ではない。
ユーコープ設立にあわせ開店したミニスーパーだった
生活協同組合ユーコープは、2013年3月に「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」に属していた神奈川・静岡・山梨県の3生協(コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなし)が統合したことにより設立。
2023年3月時点での店舗数は94店舗、組合員数は約182万人、出資金は約358億円、売上高(供給高)は約1,854億円。
ユーコープ島田おびりあ店。
ユーコープ島田おびりあ店は、ユーコープ設立翌月の2013年4月に開店した店舗で、売場面積は約595㎡(180坪)のミニスーパーだった。
島田おびりあ店は「コープしずおか島田店」(島田市中溝町/現:エブリィビッグデー島田店/店舗面積1,011㎡)の移転扱いとして開店したもので、通勤通学客が多い駅前という立地特性や公共施設主体の複合施設内という店舗特性を活かし、即食需要や健康需要に対応した「総菜」を核とした店づくりを打ち出していた。
ユニー跡地を再開発した複合商業施設、高層階はマンション。
島田駅1km圏内には、北口に静岡地場大手の田子重島田中央店、南口には全日食チェーン系のフレッシュセブン横井店といった食品スーパーがあるが、再開発ビルの核を担う食品スーパーの撤退により、島田駅利用客にとっては不便になりそうだ。
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