落合ショッピングセンターサンプラザ、2022年8月31日閉店ー真庭市旧落合町最大の大型店、岡山県は貸付債権放棄

岡山県真庭市の落合地域に立地する商業施設「落合ショッピングセンターサンプラザ」が2022年8月31日午後6時に閉店する。落合ショッピングセンターサンプラザ。

旧落合町最大の商業施設、48年の歴史に幕

落合ショッピングセンターサンプラザは旧落合町(現真庭市)中心部の国道313号線(ロマンチック街道313)沿い、岡山県立真庭高校落合校地(旧岡山県立落合高校)隣に立地。「協同組合落合ショッピングセンター」が運営する。
協同組合落合ショッピングセンターは1972年10月に旧落合町内の16業者が集まり設立。1974年9月に地上2階建て、店舗面積約2,700㎡の旧店舗を開業した。1982年には店舗内に結婚式場を、1986年には敷地内にスイミングプールなどがあるスポーツクラブを併設し話題を集め、「地域に密着した共同店舗(協同組合)の成功例」としてメディアにも取り上げられた。1994年4月には店舗を建て替え新築増床した。
サンプラザ(新店舗)は地上3階建て、店舗面積4,010㎡。1階には「共栄商事」(岡山県高梁市)の関連会社が運営する「サンプラザ食品館」や100円ショップ「ダイソー」、衣料品店「パレット」のほか、地元商店・飲食店が入居。2階はかつて主に衣料品売り場として使われていたが現在は閉鎖。3階には多目的ホールやサンプラザの事務所がある。1階に入居するサンプラザ食品館。

サンプラザは旧落合町内最大の商業施設だったが隣接する旧久世町(現真庭市)に1993年5月「ゆめタウン久世」が開店。1996年12月には岡山県北部の中核都市である津山市に「ジャスコ津山店」(現・イオンモール津山)が出店するなど町外の商業施設との競争激化や人口減少で近年はテナントの撤退が相次いでいた。店内の寄せ書きコーナーにはメッセージが多数寄せられていた。

岡山県は4億7,900万円を債権放棄

協同組合落合ショッピングセンターは店舗建設時に岡山県中小企業高度化資金貸付制度を利用し岡山県から15億8,400万円を無利子で借り入れていたが、うち5億3,200万円が返済できていない。
協同組合は大部分の返済免除を求め、県は2022年8月24日、回収の見込みや地域経済への影響を考慮し、土地などを弁済に充てた残りの残高となる4億7,900万円の債権を放棄すると県議会で報告した。

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