伊藤忠、ファミマを完全子会社化-2020年7月発表

大手商社「伊藤忠商事」(本社:大阪府大阪市北区/東京都港区)が、TOBにより傘下のコンビニエンスストア大手「ファミリーマート」(東京都豊島区)を完全子会社化することが2020年7月8日に判明した。

伊藤忠商事本社がある大阪駅ノースゲートビル。

ファミマ、伊藤忠の完全子会社に-TOBで

ファミリーマート」は1972年に西友の子会社として設立されたが、西武セゾングループ崩壊により1998年から伊藤忠商事が筆頭株主となっていた。
2020年現在、伊藤忠商事は同社株式の約50.1%を保有する。

ファミリーマート。

伊藤忠商事はTOB(株式公開買い付け)により、ファミリーマートを完全子会社化する。
ファミリーマート側も、7月8日に伊藤忠商事から公開買い付けの提案を受けていることは事実であると発表している。買い付け総額は約5,000億円以上になるとみられる。
大手コンビニエンスストアを巡っては、かつてダイエー傘下として創業した「ローソン」が2017年に三菱商事の子会社となるなど(株式の約50%を保有)、経営規模の拡大にともない大手総合商社との連携を強めている。

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