神奈川県横浜市西区の大型ライブハウス「横浜1000CLUB(サウザンドクラブ、通称・センクラ)」が、2026年9月に閉館する。
VRシアターから人気ライブハウスに
センクラの前身「DMM VR THEATER」は2015年9月に開業。
もともとこの地は長らく平面駐車場だった。

DMM VRシアター。隣接してポムポムプリンカフェがあった。
DMM VR THEATERは「世界初のホログラフィック劇場」を標榜しており、Vtuberや2次元キャラのライブをはじめ、一般アイドルのライブなども開催されたが2020年春に閉館。残念ながらラストイベントなどはコロナ禍のため中止となった。
その後、2020年5月より音楽プロダクション「LD&K」が借り受けてライブハウスとして営業をおこなうこととなった。

センクラ。
センクラの建物は相模鉄道グループが所有。キャパシティは名前のとおり約1,000人で、さまざまなバンドやアイドルグループが公演をおこなってきた。
センクラ、契約満了で約7年の歴史に幕
センクラを運営するLD&Kの大谷代表のSNSによると、閉館は契約満了のため。
家賃は年間約1億円でさらに約2億円を投じてリニューアル、7年間の定借契約だったという。

センクラの館内。(撮可公演にて撮影)
大谷代表は閉館に際して「コロナ禍明け短期間でありましたが皆様に愛されたハコ『センクラ』になれたかと自負しています。」としている。
相鉄グループ、ムービルとともに一帯再開発か
相鉄グループは、隣接する「ムービル」などとともに近い将来一帯を再開発する計画がある。

再開発が検討されるムービル。センクラと同様に相鉄系所有。
ムービルも2027年春までに閉館する予定であり、同じく相鉄グループが所有するセンクラも閉館後に解体される可能性が高い。
関連記事:もとまちユニオンそごう横浜店、2025年9月5日開店-ザ・ガーデン自由が丘跡に旗艦店として約1年ぶり復活
関連記事:聘珍樓、2025年5月21日倒産・破産手続開始-日本現存最古の中華料理店、グループのデパ地下惣菜店含め全店閉店