愛知県安城市のJR東海道本線安城駅・安城市役所近くにあった西友のショッピングセンター「西友 ザ・モール安城(THE MALL 安城)」跡地に、三井不動産の大型ショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」が2025年4月18日に開業(14日プレオープン)する。
ららぽーと安城。(ニュースリリースより)
安城の西友ザ・モール跡、ららぽーとに
「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」が出店するのは2020年5月に閉店した「西友 ザ・モール安城(THE MALL 安城)」跡地とその周辺。
ザ・モール安城。
この地にはクラボウ(倉敷紡績)の工場があり、その一部の再開発として建設されたものだった。
西友ザ・モール安城についてはこちら
西友が再出店、雑貨店多めのテナント構成に
ららぽーと安城の敷地面積は約10万5500㎡。店舗棟は地上4階建て、立体駐車場は約3500台を収容。総テナント数は215店舗となる。
1階の核店舗として「西友」が再出店。店舗面積は約2,334㎡。店内の一部には、西友店舗で初めて使用済みコーヒー豆を再利用した内装ボードを採用した。1階では西友の周辺に合わせて27店舗の巨大食物販エリアを展開する。
なお、西友は21時閉店。以前のように24時間営業は実施しない。
ららぽーと安城・館内イメージ。(ニュースリリースより)
このほか、1階の準核店舗として「マツモトキヨシ」も出店する。
大型テナントは雑貨店が比較的多いのが特徴。「ロフト」「無印良品」「フライングタイガーコペンハーゲン」「ワンズテラス」「ニトリエクスプレス」「ヴィレッジヴァンガード」「ダイソー」「スリーコインズ+」等が出店する。
そのほか、大型テナントとしては「GU」「WIGO」「ハニーズ」「ABC-MART」「くまざわ書店」などが出店。「ゼビオ」「アカチャンホンポ」など、イトーヨーカドー安城店から移転する店舗もある。
総テナント数は215店舗で、子ども向け屋内型レジャー施設「タカラトミープラネット」、宮崎辛麺の「枡元」、磯丸水産のフードコート業態「磯丸水産食堂」など30店舗が愛知県初出店となった。
「コト消費」「トキ消費」強化、吹抜や屋上に大型広場も
屋上広場「ルーフトップパーク」は約3,800㎡で中部地区最大の屋上広場となる。そのうち2,100㎡には屋根が設置されており、ブランコや巨大滑り台などの遊具も設置されている。
また、中央の吹き抜け部分はスタジアムコート「SAISONスタジアム」とし、大型ビジョンを設置。イベントやパブリックビューイングにも対応する。
ららぽーと安城・飲食街。(ニュースリリースより)
シネマコンプレックス「シネマワールド」は10スクリーン約1500席を備える。
3階のフードコートは18店舗・1250席と大規模で、充電席を多く設ける。また、隣接するレストラン街には13店が出店する。
隣接するクラボウが撤退発表、今後も再開発進むか
ららぽーと安城の周辺では、隣接する「クラボウ(倉敷紡績)安城工場」が製造コスト上昇や設備の老朽化を理由として2025年6月の操業停止を発表。さらに、ららぽーと安城の周辺では2028年頃まで利便性向上に向けた道路整備が続く予定となっている。それゆえさらなる大型再開発も予想され、今後の発展に期待がかかる。
三井ショッピングパーク ららぽーと安城
愛知県安城市大東町9-31
営業時間:9時~21時(西友)
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