業務スーパーすすきの狸小路店など道内3店舗、2025年春新装開店-無期限ストライキの旧ケヒコ系、良知経営主導のもと営業再開めざす

神奈川県川崎市に本社を置く中堅流通グループ「良知経営(旧パスポート)」が、神奈川県横浜市に本社を置く同業「ケヒコ」運営の神戸物産系業務用食品ディスカウントストア「業務スーパー」北海道内7店舗中3店舗(休業中)を取得し、2025年春を目途に新装開店する。

業務スーパーの有力フランチャイジー、道内3店舗取得

良知経営は1991年12月に神奈川県川崎市で輸入食品・雑貨店「パスポート宮前店」として創業。2004年4月に神戸物産系加盟のもと「酒&業務スーパー」の展開を開始し、2024年10月の運営会社再編にあわせて現社名となった。2024年11月現在は1道1都6県に業務スーパーを72店舗展開する。

生鮮&業務スーパー所沢ファルマン通り店。
良知経営運営としては旗艦店級の店舗となる。

無期限ストで話題となった業務スーパー、新体制で再開

ケヒコは1990年9月に設立。設立以来長らく、神奈川県横浜市に本社を置く湾岸輸送大手「京濱港運」子会社であったが、後に京濱港運から独立した貿易会社「エス・インターナショナル」子会社となった。
ケヒコは2013年8月に神戸物産系加盟のもと業務スーパー札幌市内1号店を開店。2024年7月時点では道内7店舗「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー苫小牧店」「業務スーパー苫小牧東店」「業務スーパー室蘭店」「業務スーパー岩見沢店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー旭神店」を展開していたが、運営会社の「社長による会社資産の私的流用」を理由に複数回にわたるストライキが発生。2024年7月30日にケヒコが破産手続開始となったため、8月1日より上記7店舗は閉店となった。

業務スーパーすすきの狸小路店。
ケヒコ運営業務スーパー1号店であったが、看板を残し休業中だ。

有力フランチャイジーのノウハウ活かした新装も?

良知経営は旧ケヒコ運営7店舗中3店舗「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー室蘭店」を営業再開(新装開店)する方針を示している。
良知経営は自社グループ内に生鮮食品や北海道物産関連子会社を有しており、既存の良知経営系業務スーパー同様、グループ各社の経営資源を活かした新装が図られるとみられる。

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