セブンアイ、「そごう・西武」を2023年9月1日付で売却-西武池袋本店、8月31日にスト決行

イトーヨーカドーなどを展開する流通大手「セブン&アイHD」(東京都千代田区)は、傘下の百貨店大手「そごう・西武」をソフトバンク系(売却方針)の投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」(本社:米国)に2023年9月1日付で売却する方針を固めた。

西武百貨店(西武池袋本店)。

これに伴い「そごう・西武労働組合」は売却方針に反対すべく、ストライキを決行、「西武池袋本店」(東京都豊島区)は8月31日に終日臨時休業する。

西武池袋本店、売却に反発してスト決行

そごう・西武売却の経緯はこちら
フォートレス・インベストメント・グループ」は家電量販店大手「ヨドバシHD」(東京都新宿区)と連携しており、売却後に西武池袋本店の大部分など複数の店舗内に家電量販店「ヨドバシカメラ」を出店させる方針を発表している。

ヨドバシカメラが出店するとみられる西武渋谷店。

西武池袋本店はかつては日本一、2023年時点でも全国3位の売上高を誇る百貨店であり、ヨドバシ入店によって西武側の雇用が守られないばかりか、百貨店の売上が低下するとそごう・西武全体の経営に大きな影響を与える可能性もある。今回のストライキはそれに反発したものとなる。
大手百貨店でのストライキ決行は1962年の阪神百貨店以来、約61年ぶりになるという。

新宿西口に本店を置くヨドバシカメラ。

一方で、セブン&アイHDは9月1日での売却方針を崩しておらず、売却は強行されるものとみられる。
なお、そごう各店など西武池袋本店以外の店舗はストライキを行わず、通常営業となる見込み。(但し広島そごう新館、千葉そごうジュンヌ館は8月31日付で閉店)

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