マルキョウ、西鉄との資本提携解消へ

九州大手の地場スーパー「マルキョウ」(福岡県大野城市)は10月21日に大手私鉄「西日本鉄道」(福岡市中央区)との資本提携を解消すると発表した。
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マルキョウ雑餉隈本店(福岡市博多区)。

福岡の老舗スーパー連合、3年で幕

マルキョウは1964年に福岡市雑餉隈(ざっしょのくま)で創業。現在は福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県に展開している。
近年はスーパーセンターやディスカウントドラッグストアとの競合から売上が減少傾向にあったため、2013年に「にしてつストア」「スピナ」を展開する西鉄ストア(1969年創業)との提携を発表。西鉄ストアの親会社である西日本鉄道がマルキョウの発行株式の10%を保有する資本・業務提携を締結していた。

西鉄沿線の店舗網に強みを持つ西鉄ストア。(福岡市南区)

西鉄グループは2006年に新日本製鐵傘下の食品スーパー「スピナ」(北九州市)を、2011年に食品スーパー、酒販店を展開する「あんくるふじや」(佐賀市)を買収するなど小売事業の強化を推し進めていた。
8月には福岡県岡垣町のスーパー大栄(現在はイズミ傘下)跡地に出店するなど、店舗網の拡大を進めている。

西鉄との関係はどうなる?共同仕入れなどは当面継続予定

マルキョウは7月、「丸久」(山口県防府市)、「マルミヤストア」(大分県佐伯市)を傘下に持つ共同持株会社「リテールパートナーズ」との経営統合を発表しており、西日本鉄道との資本・業務提携の今後に注目が集まっていた。
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リテールパートナーズの店舗(マルミヤストア、JR別府駅1階)。

今回の資本提携解消により、西日本鉄道は保有するマルキョウ株全株(1,568,000株)を、リテールパートナーズに売却する予定。
一方で、マルキョウは資本提携解消以降も、当面は営業支援・共同仕入れ面で西日本鉄道との業務提携を継続する方針を発表している。

関連記事:マルキョウ、リテールパートナーズ(丸久・マルミヤストア)と経営統合へ
外部リンク:資本提携の解消及び業務提携の継続、株式の売出し並びに主要株主の異動に関するお知らせ(マルキョウ)
外部リンク:株式会社リテールパートナーズと株式会社マルキョウとの経営統合に関する経営統合契約及び株式交換の締結に関するお知らせ(マルキョウ)
外部リンク:マルキョウ
外部リンク:リテールパートナーズ

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