イズミヤ、阪急阪神百貨店と電子マネーを共通化

阪急阪神百貨店傘下の大手スーパー「イズミヤ」は、2月24日から新たなクレジットカード「ソレーナSTACIAカード」、ポイントカード「Hinatas(ヒナタス)」の募集を本格的に開始し、2017年からは阪急阪神グループの新たな電子マネー「litta(リッタ)」を導入する。
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イズミヤ。

従来より高還元、阪急阪神の電子マネーとも共通化

「STACIAカード」は阪急阪神グループのクレジットカードの名称で、イズミヤで新たに導入される「ソレーナSTACUAカード」は、従来のイズミヤカードの5倍となる「高いポイント還元率」(100円=1ポイント)、「クレジット利用者の実質年会費無料」、「阪急阪神東宝グループを中心とする1800施設での優待」など、グループのスケールメリットを活かした利便性の高いカードとなっており、更に、2017年春以降サービスを開始予定の阪急阪神百貨店・イズミヤ共通電子マネー「litta(リッタ)」にも対応する予定。

なお、ソレーナSTACUAカードの「ソレーナ」とはイズミヤの太陽を意味しているほか、関西弁の「ソレエ~な」を掛けているものと思われる。
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店頭ではカードに関する案内が告知されている。

「ソレーナSTACIAカード」は1月中旬より申込を受付しており、1月27日からは店頭でのSTACIA会員サービスを開始している。
従来のイズミヤのポイントカード「ヒナタスカード」からの切り替えは一部先行実施地域を除き2月下旬から開始する。また、クレジットカード「イズミヤカード」は11月10日を目処に廃止する予定。

迷走の末のカード統合

阪急阪神百貨店とイズミヤは、2014年6月の経営統合時に「百貨店MDの取り込み」、「システムの共通化」に加えて「カード事業の統合」を目標に掲げてており、イズミヤは独自性を保ちながらも、阪急フーズが取扱う「輸入食品コーナー」の充実や、新店舗への100円均一パン「阪急ベーカリー」を導入するなど「阪急流の改革」を進めていた。
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阪急百貨店うめだ本店。

一方で「カード事業の統合」(電子マネーの導入)に関しては、当初は阪急阪神グループで使用されているカード式乗車券「PiTaPa」のシステムを用いたものになると思われていた一方で、2013年10月にはイズミヤが独自の電子マネー「miyoca」を導入、統合が進んでいなかった。
現在は「miyoca」も新規加入を終了、今後は電子マネー「litta」を搭載した「Hinatasカード」に置き換えられることになっている。

外部リンク:ソレーナSTACIAカード
外部リンク:イズミヤ

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