東京都千代田区永田町の赤坂見附駅前にある複合商業ビル「東急赤坂ビル」が、再開発のため2023年10月31日に閉館した。
東急赤坂ビル。
開業当時、写真右奥のプルデンシャルタワーの場所は「ホテルニュージャパン」だった。
「赤坂見附の顔」だった築54年の大型複合ビル
東急赤坂ビルは東急グループが管理運営する複合ビルとして同社駐車場跡などに1969年9月に開業。建物の裏手には衆議院議長公邸・参議院議長公邸がある。1960年代当時としては非常に大きな建物であり、軍艦のような大きく長い見た目とパジャマのようなストライプ模様から「軍艦パジャマ」と呼ばれたこともあったという。
下層階はおもに商業施設「東急プラザ赤坂」、高層階はシティホテル「赤坂東急ホテル」(2002年に「赤坂エクセルホテル東急」にリニューアル、2023年時点の客室数566室)として活用されていた。このほかに複数のオフィス、大型駐車場も入居していた。
建物は地上14階、地下2階(一部地下3階)建て、総賃貸面積は約33,000㎡、そのうち東急プラザの店舗面積は4,446㎡だった。
エクセルホテル東急・東急プラザとも閉店、解体へ
閉館は建物の老朽化による建て替え・再開発のため。赤坂エクセルホテル東急は2023年8月31日に、東急プラザ赤坂は2023年10月31日までに全テナントが撤退・閉館している。
東急プラザ赤坂・赤坂エクセルホテル東急のエントランス。
東急不動産によると建物は解体されるといい、建物に出された掲示によると2023年12月より工事が開始される予定。解体工事期間は2025年6月までとなっている。
跡地は再開発されるとみられるが、新たな建物の規模などについては、2023年11月時点で発表されていない。