「東急ハンズ」2024年3月までに消滅-「ハンズ」新屋号・ロゴを2022年10月26日から順次使用、ベイシア・カインズ傘下で

ベイシアグループ傘下の大手生活雑貨店「ハンズ」(旧東急ハンズ/本社:新宿区)は、新たな屋号とロゴマークと2022年10月26日に発表した。

ハンズ渋谷店のイメージ。

新たな屋号とロゴは発表同日から順次使用開始し、「東急」「TOKYU」などを含む商標・標章は2024年3月までに廃止となる。

ベイシアグループ傘下となった旧東急ハンズ

ハンズは1976年8月に「東急ハンズ」として設立。同年11月に1号店を神奈川県藤沢市に開店。
東急ハンズは東急不動産による渋谷の社有地活用策の一環として創業に至った経緯もあり、長年東急不動産傘下として都市型インテリア雑貨・ホームセンターを展開していたが、新型コロナウイルス感染拡大により客足が減少。
2020年12月からは旗艦店(池袋・三宮)を含む店舗の相次ぐ閉鎖を打ち出すなど、経営基盤の再構築に取組んだが、2021年3月期の売上高は前の期に比べて35%減少の631億円、71億円の最終赤字であった。
東急ハンズ池袋店(閉店済)。

そのため、東急不動産HDは東急ハンズの売却を決定し入札を実施。2022年3月31日付でベイシア系ホームセンター「カインズ」の完全子会社となり、同年10月1日に社名を変更していた。
カインズ福岡新宮店。

また、社名変更にあわせ、2022年10月1日からハンズクラブ会員を対象に「カインズとハンズのオリジナル商品で叶える ちょっといい暮らしプレゼントキャンペーン」を開催するなど、カインズとの連携を打ち出していた。

東急色一掃、nendoによる新ロゴに

ハンズの屋号・ロゴ変更は東急不動産ホールディングスとの資本関係解消によるもの。
新ロゴはデザインオフィスnendoのチーフデザイナー「佐藤オオキ」が、ハンズの原点「」をモチーフに一筆書きで表現したもので、主力業態「ハンズ」(63店舗)に加えて美容・文具・雑貨業態「ハンズビー」(20店舗)も順次、同様の一筆書きロゴとなる。
新生ハンズのロゴマーク。


新生ハンズビーのロゴマーク。


新生・台隆ハンズのロゴマーク。(台湾FC)

また、屋号・ロゴ変更にあわせて新たなブランドメッセージ「手でソウゾウしよう。手でワクワクしよう。」を展開。「過去を継承しながら次へと繋げていく。」という姿勢をアピールする。

新生ハンズのブランドメッセージ。

ブランドリニューアルキャンペーンも

ハンズでは10月27日から11月6日まで「ブランドリニューアルキャンペーン」を開催し、ハンズクラブ会員新規入会者を対象とした500ポイントの付与や全品ポイント10倍(一部商品は11月13日まで10倍、期間限定店舗除く)の付与、紙袋の無償配布を行う。
また、2023年4月からはハンズクラブ会員制度を刷新し、会員ステージに応じた進呈ポイント数の増減や買物以外(レビュー投稿・店舗チェックインなど)でのポイント進呈、有効期限変更などを行う。

新生ハンズのペーパーバック。

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