フレッセイ沼田ビバタウン店、2022年9月25日閉店-田原屋パシオスも同日閉店、フレッセイは移転再出店検討

群馬県沼田市の複合商業施設「ビバタウン沼田ショッピングセンター」本館のアクシアルリテイリング系大型食品スーパー「フレッセイ沼田ビバタウン店」と田原屋の大型ファッションストア「パシオス沼田店」が2022年9月25日をもって閉店する。

沼田市内有数の規模を誇るビバタウン

ビバタウン沼田ショッピングセンターは1985年6月に開業。建物本館は地上2階建で店舗面積は4,200㎡。
開業当初は地場食品スーパー「サンエー」を核とする同社主導の店舗であったが、数度にわたる増床と専門店棟新設により市内有数のショッピングセンターとなった。
一方、サンエーの経営悪化にともない運営母体が地場建設会社に移行。サンエーの小売業廃業後はフレッセイと田原屋(現パシオス/当初はFC店舗)を核とするショッピングセンターとなったが、2006年11月に施設の管理運営を担っていたサンエービルが民事再生法を申請した。

ビバタウン沼田ショッピングセンター。

2022年9月現在は「地域密着型ショッピングセンター」を掲げ、本館の「フレッセイ」「パシオス」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」や100円ショップ「ダイソー」、靴量販店「東京靴流通センター」など25店舗が入居するなど、市内ではセキチュー沼田恩田店(7,316㎡)、沼田モール(カインズ5,670㎡、ベイシア5,000㎡)に次ぐ大型店としての役割を担っている。

フレッセイは新店出店検討、ビバタウン専門店は営業継続

フレッセイは沼田ビバタウン店の閉店理由を「移転の為」としているが、2022年9月時点では後継店の出店計画を明らかにしていない。
沼田市では2002年8月のマイカル沼田サティ(グリーンベル21/現沼田市役所・沼田テラス)閉店により市内から1万㎡級の商業施設が消滅したこともあり、市内最多の専門店を擁する沼田ビバタウンショッピングセンターの今後を危惧する声もみられるが、2022年9月には専門店棟別棟にiPhone修理店が新規出店するなど、フレッセイとパシオスを除く多くの専門店が営業を継続する方針を打ち出している。
その一方、ビバタウン沼田ショッピングセンターの徒歩圏内にスーパーはなく、2km近く離れた沼田市中心部のフレッセイ沼田店と利根郡昭和村のスーパーこいけ昭和店が最寄りとなるため、従来のフレッセイ・パシオスに代わる新たな核店舗の導入が必要となりそうだ。
(写真は施設公式より)

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