JR三ノ宮新駅ビル、2029年度開業-三宮ターミナルビル・オーパ跡地、「神戸の玄関」に相応しい超高層ビルに

兵庫県神戸市中央区の三宮ターミナルビル跡地に、JR西日本の複合商業施設「JR三ノ宮新駅ビル」が2029年度を目処に開業する。

JR三ノ宮新駅ビル

18年までOPAとJR系ホテルの複合施設だった

三宮ターミナルビルは1981年3月に開業。開業以来、ダイエーグループの商業施設(プランタン三宮を経て三宮OPA初代店舗)やJRグループのホテル(三宮ターミナルホテル)が2017年12月にホテルが閉館、2018年3月に商業施設を含む全館が閉館。2019年に解体となった。

2018年閉館の三宮ターミナルビル(三宮OPA)

延床面積10万㎡の大型複合施設に

JR三ノ宮新駅ビルは2023年度着工予定で、建物は地上32階地下2階塔屋2階建、敷地面積は約8,600㎡、店舗面積は約19,000㎡、延床面積は約100,000㎡。高さは約160mで総事業費は約500億円となる。

JR三ノ宮新駅ビルの正面部分

JR西日本は新駅ビル着工に先駆け、2021年10月に神戸市・UR都市機構と共同で「JR三ノ宮新駅ビル及び三宮周辺地区再整備の推進にかかる連携・協力に関する協定」を締結しており、協定に基づき神戸市が「事業実施に必要な行政手続き及び公共施設の整備等」、JR西日本が新駅ビル建設など「JR三ノ宮駅新駅ビル開発計画の実現」、URが一部土地取得・工事間調整やエリアマネジメント組織の立ち上げ支援など「公共空間の整備や民間開発等に対するコーディネートによる事業推進」を担うとしている。

周辺公共交通機関とのアクセス改善も図る

また、新駅ビルは「神戸の玄関口」「神戸の魅力発信基地~BasE KOBE~」として、神戸の産業・食文化を背景に、商業施設では高付加価値型の“モノ提案”や地域生活者の生活を豊かにする“コト・トキ提案”、ホテル(客室数約250室)では文化体験の提供を検討。オフィス(賃貸面積約6,000㎡)では市が掲げる「医療産業都市」との連携、駅前広場上空デッキ(空間面積約2,500㎡)では居心地の良い待合空間やエリアマネジメントによる賑わい創出の場をめざすとしている。これらに加え、 JR西日本が推進するデジタルプラットフォーム「WESTER」やSNSとリアルな体験の融合により、さらなる神戸の魅力の発掘及び発信をめざすとしている。

駅前広場上空デッキ

なお、JR西日本グループは商業施設の運営会社として、 JR西日本SC開発(ルクア・ミオ)やJR西日本アーバン開発(旧神戸SC開発/ピオレ・プリコなど)を傘下にもつが、2022年5月現時点での新駅ビル内商業フロアの運営会社は未定となっている。

JR三ノ宮新駅ビル

住所:神戸市中央区雲井通8丁目1-2

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