大手流通グループ「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の「イトーヨーカ堂」(東京都千代田区)は、食品スーパー「イトーヨーカドー食品館」15店舗、ディスカウントストア「ザ・プライス」5店舗を、新会社「ヨーク(現・ヨークマート)」に運営移管することを2020年5月1日に発表した。
イトーヨーカドー食品館王子店。(ヨークへの移管対象店舗)
IY食品館、運営会社が「ヨーカドー」「ヨーク」の2社に
イトーヨーカドーは2006年4月に、ヨーカドー鎌ヶ谷店跡地の「ショッピングプラザ鎌ヶ谷店」に食品スーパー新業態1号店「イトーヨーカドー食品館鎌ヶ谷店」を開店。それ以降「食品館100店舗体制」の構築を掲げ、首都圏近郊のマンション低層商業フロアや三井不動産系商業施設、西武鉄道駅ビルなどを中心に相次ぎ新規出店した。
その一方、2020年現在の店舗数は21店舗(当初の出店目標の1/5)に留まっていたため、首都圏1都3県で食品スーパー事業を行う「ヨークマート」を中心とした組織再編を6月1日付で行うことが決まっていた。
「ヨーク」再編改革。
大型ショッピングセンター内など一部店舗は移管対象外に
イトーヨーカドー食品館21店舗のうち東京都内の駅ビルや路面店を中心とする15店舗が新会社に運営移管される一方、大型ショッピングセンターの食品核など6店舗は従来通りイトーヨーカ堂運営の店舗となる。
ヨーク運営となる「食品館」(15店舗)
- イトーヨーカドー食品館立石店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館阿佐谷店(東京都)
(東急ストア阿佐谷店跡) - イトーヨーカドー食品館練馬高野台店(東京都)
(西武プロパティーズEmio練馬高野台内) - イトーヨーカドー食品館早稲田店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館王子店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館石神井公園店(東京都)
(西武プロパティーズEmio石神井公園内) - イトーヨーカドー食品館中野店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館三ノ輪店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館新宿富久店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館梅島店(東京都)
(ニトリ梅島ショッピングセンター内) - イトーヨーカドー食品館千住店(東京都)
- イトーヨーカドー食品館上大岡店(神奈川県)
- イトーヨーカドー食品館厚木店(神奈川県)
- イトーヨーカドー食品館小手指店(埼玉県)
(西武プロパティーズ開発/7&iクリエイトリンク賃借施設内) - イトーヨーカドー食品館鎌ヶ谷店(千葉県)
(7&iクリエイトリンク・ショッピングプラザ鎌ヶ谷内)
建替え開店したばかりの上大岡店も「ヨーク」に。
イトーヨーカドーが引続き運営する食品館(6店舗)
- イトーヨーカドー食品館ららぽーと湘南平塚店(神奈川県)
(三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚内) - イトーヨーカドー食品館瀬谷店(神奈川県)
(7&iクリエイトリンク開発施設内) - イトーヨーカドー食品館おおたかの森(茨城県)
(東神開発流山おおたかの森S.C.内) - イトーヨーカドー食品館埼玉大井店(埼玉県)
(ビバモール埼玉大井内) - イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店(埼玉県)
(三井ショッピングパークららぽーと新三郷内) - イトーヨーカドー食品館川越店(埼玉県)
※「ザ・プライス」は全5店舗がヨークに移行する。
追記:ザ・プライスは「ヨーク・プライス」となる。
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