沖縄県那覇市の沖縄都市モノレール(ゆいレール)壺川駅前にあるイオン琉球系大型食品スーパー「マックスバリュ壺川店」が2025年10月31日をもって閉店する。
イオン琉球「都市型スーパー」足がかりとなる店舗だった
マックスバリュ壺川店は2012年6月に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,160㎡。
マックスバリュ壺川店は那覇市中心部至近という立地特性を活かし「いいもの、いつでも、いつも近くに」「毎日うれしい、ちょうどいい、都市型スーパーマーケット」を掲げ、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を中心とした直営食品主体/標準フォーマットといえる売場を構築。2014年12月開店の若狭店や2016年5月開店の松山店に連なる都市型店舗展開の足がかりとした。

マックスバリュ壺川店。
那覇市中心部初の「ザ・ビッグ」に
マックスバリュ壺川店周辺では、地場流通大手系食品スーパー「タウンプラザかねひで壺川店」「サンエーV21じょうがく食品館」といった以前からの同業に加え、2019年8月に百貨店系食品スーパー「りうぼう泉崎店」がファミリーマートとの複合業態として新装開店、2020年3月にはPPIH系ディスカウントストア「ドン・キホーテ那覇壺川店」が開店するなど、業態間の競争が激化していた。
イオン琉球はディスカウント食品スーパー「ザ・ビッグ」を県内9店舗展開するが、9店舗中7店舗が小型店「ザ・ビッグエクスプレス」であり、那覇中心部にフルラインのビッグは存在しなかった。マックスバリュを業態転換することで、自社運営店舗を含む近隣競合との差別化を図る狙いがあるとみられる。

那覇市と豊見城市の境界付近にあるエクスプレス小禄店。
従来、那覇市中心部から最も近いビッグだった。
関連記事:ホテルサンパレス球陽館、2025年12月閉館-那覇の戦後を支えた老舗ホテル、77年の歴史に幕
関連記事:ドン・キホーテ国際通りくもじ店、2025年6月25日開店-那覇国際通り2店舗目のドンキ、外国人特化型の小型店
関連記事:ロピア沖縄国際通り店、2025年5月31日閉店-野嵩商会FC契約満了でロピア沖縄撤退、店舗跡はユニオン新業態に
関連記事:サンエー銘苅店、2024年12月開店-那覇新都心2店舗目、佐川急便浦添営業所跡地に
関連記事:リブロリウボウブックセンター、2024年5月31日閉店-文教図書引継いだ異色の店舗、沖縄から日販系直営書店消滅
関連記事:那覇市第一牧志公設市場、2023年3月19日再開場-建替えに約4年、84店舗体制で新スタート
関連記事:牧志公設市場衣料部・雑貨部、2022年2月28日閉鎖-71年の歴史に幕、再開発の新市場は2023年に開業延期