福岡県福岡市博多区の福岡市地下鉄空港線福岡空港駅近くにあるイオングループ系小型食品スーパー「マックスバリュエクスプレス福岡空港店」が2025年10月5日をもって閉店する。
エレデ新館予定地に開店した「レッドキャベツ」
マックスバリュエクスプレス福岡空港店の前身となる関門地場大手系大型食品スーパー「レッドキャベツ福岡空港店」は、2002年1月閉店の旧ラララグループ系大型総合スーパー「エレデ博多寿屋空港店」新館予定地を活用するかたちで2006年7月に開店。
福岡県内では2005年11月開店のホークスタウン店に次ぐ同社新業態「ホールフーズマーケット」として、アミューズメント性の高い装飾を施した売場で業務用食品・高級食品・輸入食品を一体的に展開するなど差別化を図った。
レッドキャベツ本社併設店、同社最小「130㎡」だった
レッドキャベツ福岡空港店は2009年6月にディスカウント新業態「レッドキャベツ得鮮市場空港店」として新装開店したもの、2014年9月のイオンとの資本業務提携締結にともなう事業再編を背景として2015年4月をもって閉店。同年5月には山口県下関市の創業店「レッドキャベツ山の田店」(2017年8月閉店)より本社移転し、コンビニ型食品スーパー「レッドキャベツ福岡空港店」(店舗面積130㎡)と訪日外国人観光客向け免税店「A-Connection」の複合店舗となったが、2020年3月17日にレッドキャベツがマックスバリュ九州(MV九州)に店舗固定資産を売却するかたちで同社に運営移行したため、同年3月21日よりMV九州運営店舗となった。
レッドキャベツ福岡空港店と同社本社。
イオン九州最小「116㎡」の食品スーパーに
レッドキャベツ福岡空港店は、2020年9月にイオン九州がマックスバリュ九州を吸収合併したことで現在の店名「マックスバリュエクスプレス福岡空港店」に改称となった。
イオン九州は福岡市中心部で「マックスバリュエクスプレス」を冠する都市型食品スーパー(200㎡~500㎡程度)を積極展開しているが、福岡空港店は生鮮4品(青果・精肉・鮮魚・惣菜)を展開するもの、他店舗を大きく下回る「店舗面積116㎡」であった。
マックスバリュエクスプレス福岡空港店。
敷地内の系列外専門店「西海岸」「クワノ」など営業継続
マックスバリュエクスプレス福岡空港店敷地内では、大手ユーズドセレクトショップ「古着屋西海岸」やキッチン用品店「食器のクワノ」といった専門店が営業するが、食品核が撤退することでショッピングセンターとしての地位が大きく低下することとなる。
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