愛知県安城市のJR東海道本線安城駅前にある複合施設「安城市中心市街地拠点施設」商業施設棟の地場系大型食品スーパー「にぎわい市場マルス安城アンフォーレ店」が2025年9月30日をもって閉店する。
ドミーを商業核に開業した拠点施設「アンフォーレ」
アンフォーレは、2002年4月閉館の安城更生病院(同年郊外移転)跡地活性化を目的とした「安城市中心市街地拠点整備事業」の一環として、2015年6月に公共施設棟を着工、2016年12月に同棟を竣工、2017年6月に全面開業した大規模複合施設「安城市中心市街地拠点施設」の愛称。
建物は3棟で敷地面積は12,305㎡、公共施設棟の建物は鉄骨造地上5階地下1階建で延床面積は約9,193㎡、民間商業施設棟の建物は鉄骨造地上2階建で延床面積は約3,041㎡、民間駐車場棟の建物は鉄骨造地上4階建で延床面積は約6,016㎡。
公共施設棟はBTO方式によるPFI事業(事業期間:2014年3月24日~2032年5月31日)、民間施設2棟は事業用定期借地(事業期間:2016年6月1日~2037年5月31日)契約に基づく整備となっている。
ドミー跡活かした地域待望の「マルス」4年で閉店
にぎわい市場マルス安城アンフォーレ店は、2021年1月31日閉店の地場大手系食品スーパー「ドミー安城アンフォーレ店」跡に同年10月26日開店したもので、同社他店舗同様に生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)を中心としたディスカウントに強みを持つ店舗であった。
にぎわい市場マルス安城アンフォーレ店(同社公式より)。
JR安城駅周辺は、安城市が「古くから安城市の中心」と位置づける一方、ドミー撤退からマルス開店まで駅周辺より食品スーパーが半年以上消滅し、移動スーパー運行といった買物難民対策が採られる状況にあった。地元住民にとってマルスは待望の後継店舗であったが、わずか4年で再び駅周辺から食品スーパーが消滅することとなった。
同店閉店により駅北口側は1km以上離れたららぽーと安城のトライアルHD系大型食品スーパー「西友安城店」が最寄り、駅南口側も同様の距離にある名鉄西尾線南安城駅前のバロー安城日の出店が最寄りとなるなど、再び買物利便性が大きく低下することとなる。
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