トップマート、2025年2月24日全店閉店-伏見屋傘下の千葉地場大手、クスリのアオキHDへの事業譲渡に先駆け

千葉県千葉市中央区に本社及び本店を置く地場大手ディスカウント食品スーパー「トップマート」が全10店舗(グループ会社運営店舗含む)を2025年2月24日をもって閉店した。

精肉店として創業した千葉地場大手、全店閉店

トップマートは1973年6月に精肉店「肉の協伸」として創業、1977年6月に有限会社化、1979年8月に現法人を設立した。
1986年に生鮮卸値市場「トップマート蘇我店」を開店、1994年10月には扇屋ジャスコ跡に本社併設店舗「トップマート松ヶ丘店」を開店するなど、千葉市内を中心にディスカウント食品スーパーの多店舗展開を図るが、2012年3月に東北地場酒販大手「伏見屋」傘下となった。

トップマート作草部店(2017年8月閉店/現ヤオコー作草部店)。

その後も伏見屋主導による新店舗出店やグループ店舗「グリーンマート」(旧太伸食品系/東京都葛飾区)の運営統合により、千葉県内全域に店舗網を拡大することとなったが、2024年4月期売上高は59億9900万円、経常利益はマイナス1億8300万円と厳しい経営環境にあった。2024年12月には親会社の伏見屋がクスリのアオキHDと「トップマート」を含む食品スーパー46店舗の事業譲渡契約を締結しており、2025年2月28日を目処に現体制下での営業を終了することとなった。

クスリのアオキHDへの承継店舗は未定

伏見屋系食品スーパー各社のうち、本間物産はクスリのアオキHDへの事業譲渡に先駆け、2025年2月5日にプロマート今泉店を閉店、2月10日にモリヤ大学病院前店を閉店するなど、段階的な店舗網の整理に取組んでいるが、トップマート全店閉店発表時点において、クスリのアオキHDに引継がれる46店舗の内訳は発表されていない。

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