フジグラン大洲、2025年1月31日閉店-アクトピア大洲全館閉館、いよてつ高島屋との2核体制から約30年の歴史に幕

愛媛県大洲市のJR予讃線伊予大洲駅近くにある複合商業施設「アクトピア大洲(フジグラン大洲)」が2024年1月31日をもって閉店する。

そごう+フジ+地元専門店街の複合商業施設として開業

アクトピア大洲は、1995年3月に地場共同出資会社「大洲駅前共同店舗開発(現アクトピア大洲)」と伊予鉄・フジの3社が共同開発するかたちで開業。建物は地上6階建で店舗面積は12,354㎡。
開業当初は中四国地場大手系総合スーパー「フジグラン大洲」(7,498㎡)と大手百貨店系サテライトショップ「いよてつそごう大洲店」を核とする複合商業施設であった。

アクトピア大洲。

いよてつそごう大洲店は、2000年7月の旧そごう経営破綻後も伊予鉄の安定した財務基盤のもと営業継続、2001年6月に独自ブランド「ローズナードいよてつ百貨店大洲店」に改称、2002年3月に大手百貨店系ブランド「いよてつ高島屋大洲店」に改称するなど、南予随一の複合商業施設として集客力を誇った。
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いよてつ高島屋大洲店、末期は2フロアとなった。

アクトピア大洲は順風満帆といえた経営環境下にあったが、開業以来の核店舗であった伊予鉄高島屋がコロナ禍を背景に2021年1月25日をもって撤退。(同市内のオズモールに移転)
同施設は高島屋撤退後、全国有名百貨店への出店実績のあるレディスファッション「AVENUE」や手芸用品店「クラフトハートトーカイ」を導入することで生き残りを図ったが、2025年2月の契約期間満了にあわせてフジが撤退する方針を明らかにしたため、全館閉館することとなった。

フジグラン大洲。

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