西友御器所店、2022年11月30日18時閉店-最終営業日の閉店式典「跡地に関する発表」も

愛知県名古屋市昭和区の名古屋市営地下鉄御器所駅近くにある大型総合スーパー「西友御器所店」が2022年11月30日午前6時をもって閉店した。  

セゾンらしい“アート”な大型総合スーパーだった

西友御器所店は1983年8月25日に「西友ストアー御器所店」として開店。建物は地上4階地下1階建で営業フロアは1~3階、店舗面積は3,509㎡。同社店舗としては名古屋市内2店舗目であった。
御器所店は開店当初、同社運営百貨店「春日井西武」の外商事務所開設といった非物販機能の拡充を打ち出していたほか、1990年6月に増床リニューアルを実施するなど、西武セゾングループが力を入れた店舗のひとつであった。

閉店当日の西友御器所店。

西友の経営体制変更後も愛知県内有数の規模を誇る主力店舗のひとつであったが、2022年11月30日付での閉店が決定。閉店に先駆けて10月14日に3階を閉鎖(衣料品売場は2階に移設)、11月26日に2階を閉鎖するなど営業規模を段階的に縮小したほか、店舗入口付近に「メッセージボード」を開設した。

特設のメッセージボード。

閉店式典では感謝や「跡地」に関するコメントも

西友御器所店の閉店当日、同店の閉店を惜しむ客やわずかに残る商品を求める客で賑わいをみせ、店舗入口には「商品の大半は売り切れました」といった掲示もなされた。

店頭に掲示された「売り切れ」の案内。

午後5時50分からは同店店長による「閉店セレモニー」が始まり、多くの買物客に囲まれ「これまで営業できましたのも、ひとえに皆様のご愛顧の賜物と、深く感謝いたしております。本当にありがとうございます。」「4年後の2026年、新たなお店として、オープンの予定でございます。リフレッシュオープンの際には、さらに皆様に愛され、なくてはならないお店になって戻って参ります。」と、買物客への感謝と今後の建替再出店に関しコメントを残した。

閉店セレモニーは店内での開催となった。

閉店セレモニー終了後の午後6時過ぎには買物客の送り出しを終え、西友ストアー時代から40年近い歴史に幕を下ろした。

買物客の送り出しを終え40年近い歴史に幕をおろした。

再開発へ-西友御器所店、2026年新装開店へ

西友御器所店跡地では、大手不動産デベロッパー「MIRARTHホールディングス」(旧タカラレーベングループ)主導によるマンションを核とする複合開発が予定されている。西友は新施設の1階(店舗面積1,608㎡)に新店舗を出店する予定であるが、新店舗は現店舗の半分以下の規模となるため、取扱商品の削減や食品スーパー業態への転換も予想される。

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