アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉、2019年9月20日開業-国内最大のビジネスホテル、万国橋ビル跡に

神奈川県横浜市中区の横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅近くに、国内最大のビジネスホテルとなる「アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉」が2019年9月20日に開業した。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉。

再開発進む横浜北仲、万国橋ビル跡に国内最大ビジホ

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉の建物は地上35階地下2階建、高さ135m、駐車台数は219台(平面駐車場148台、機械式立体駐車場68台、バス駐車場3台)、客室数は2,311室。
ホテルはUR都市機構が主導する「海岸通団地再生事業」の一環として、「北仲通北再開発等促進地区(B-2)」にあった歴史的建造物「万国橋ビル」(1928年)、公団海岸通団地(1958年)跡地に建設されたもので、近隣には横浜赤レンガ倉庫や横浜中華街といった観光地、イオンモールが運営する横浜ワールドポーターズといった施設が立地する。

正面玄関、低層階の一部に万国橋ビルの外壁を新築復元する。
万国橋ビル部分の外壁は以前より濃いめの色に。

ホテル1階にはフロントを設置するほか、テナントとしてmade in Japanの土産物を販売するカフェ併設ショップ「haishop」「haishop cafe」やクラフトビール醸造所併設ブルワリーレストラン「REVO BREWING –レボ・ブルーイング-」、創作和食レストラン「和善」など4店舗が出店。
3階にアパホテル直営レストラン「ラ・ベランダ」、最大600人収容可能な大宴会場「横浜ベイタワーホール」を設置。
4階にキリンビバレッジとコラボした屋外温水プール「キリンレモンプール」や宿泊者専用無料の大浴殿・露天風呂、フィットネスジムを設置するほか、コンビニ2店舗「ファミリーマート アパホテル横浜ベイEAST店/アパホテル横浜ベイWEST店」が出店する。

屋外温水プール「キリンレモンプール」。

新規開発計画を相次ぎ打ち出すアパ、さらなる拡大なるか

今回開業したアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉のホテル1館あたりの客室数は国内最大であり、国内のホテル業界全体でも西武グループの「品川プリンスホテル」(4館3,679室)に次ぐものとなっている。
アパグループは2015年4月に「SUMMIT5-Ⅱ」と称する次期中期5ヵ年計画を開始して以来、三大都市圏を中心に1,000室超の客室を備えた大規模宿泊施設の開発プロジェクトを相次ぎ発表しており、同社が経営戦略の柱としてきた大都市圏でのドミナント戦略から外れた地方都市に関してもグループ主導の新規開発に加えて既存独立系ホテルのFC化や提携施設化(アパ パートナーホテルズ)により影響力を強めている。

アパホテル社長・元谷芙美子氏。

アパグループは外国人観光客による宿泊需要の増加を受け、経営規模や宿泊施設網の拡大を続けているが、同社の系列施設に限らず宿泊施設の新設は全国規模でみられている。
同社が世界標準として掲げる「新都市型ホテル」という強みを宿泊客に訴求し続けることができるかどうかが、今後の同社の持続的成長の鍵となるだろう。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉

住所:神奈川県横浜市中区海岸通5丁目25番3
営業時間:テナントにより異なる

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