小田急電鉄グループの流通企業「小田急商事」(神奈川県川崎市)は、流通大手「セブン&アイHD」とスーパーマーケット事業、駅構内売店事業、コンビニ事業に関する業務提携をすることで3月8日に基本合意した。
小田急新宿駅。
小田急駅構内の売店、セブンイレブンに
小田急商事は1963年に創業。小田急電鉄沿線を中心に駅構内売店「Odakyu SHOP」を88店舗、食品スーパー「Odakyu OX」を26店舗、コンビニエンスストア「Odakyu MART」を13店舗運営している。
スーパーとコンビニを融合した「Odakyu OX MART新百合ヶ丘駅店」。
今回の業務提携に伴い、2年以内に駅売店の「Odakyu SHOP」、コンビニの「Odakyu MART」をセブンイレブンに転換する。
さらに、スーパーマーケット「Odakyu OX」でも、セブン&アイHDのプライベートブランド「セブンプレミアム」の販売を検討するなど、両社間での人的交流や物流網の効率化を推し進める予定だ。
広がる「鉄道事業者」と「コンビニ」の提携
近年、各鉄道会社では駅を中心に展開する自社系列の売店やキヨスクをコンビニエンスストアと提携、コンビニに転換させる動きが広がっており、セブンイレブンと首都圏の大手鉄道事業者との提携は京急電鉄(2009年提携)、新京成電鉄(2013年提携)に次ぎ3例目となる。
セブンイレブンはJR西日本、JR四国などとも提携。
小田急グループは、セブンアイとの業務提携により流通事業の強化と駅構内の利便性、快適性の向上を目指すとしている。
外部リンク:小田急電鉄株式会社及び小田急商事株式会社との業務提携に関する基本合意のお知らせ
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