震災後、東館など一部のみでの営業となっていた「鶴屋百貨店」(熊本市中央区)は、5月14日に本店本館の下層階で営業を再開した。
20日と21日には本館とウイング館の営業フロアを拡大する予定で、今後も建物の改修を進め、6月の全館再開を目指す。
鶴屋百貨店。
鶴屋百貨店、6月に全館営業再開
鶴屋百貨店は熊本県で最も大きい商業施設で、九州最大の百貨店。
5館体制で売場面積は約7万㎡。東館にはグッチ、プラダ、東急ハンズなどが出店、そのほか別館にはGAP、SHIPS、DIESELなども入居しており、「鶴屋のCMソングを歌えない熊本県民はいない」と言われているほど県民に親しまれている百貨店だ。
本館にはくまモンの懸垂幕が掛けられた。
鶴屋百貨店は16日の熊本地震本震でエレベータなど本館の一部が損壊。4月23日より東館、ウイング館の一部が営業を再開したものの、本館は閉鎖されていた。
14日に営業再開したのは本館の地下2階~1階で、14日は朝から多くの客が来店した。
本館営業再開時には多くの客が詰めかけた(5月14日朝)。
5月20日、21日にも営業フロア拡大
鶴屋百貨店は、20日にはウイング館7階を再開(ウイング館全館再開)、21日には本館営業フロアを地下2階~4階まで広げ、6月に本館も含めて全館での営業を再開する予定。
鶴屋百貨店は九州最大の商店街「下通商店街」に隣接しており、鶴屋本館の営業再開は熊本市中心部の復興のはずみにもなりそうだ。
下通商店街(5月14日)。
追記:鶴屋百貨店では、6月1日より本館屋上階、ウイング館5階を除いて、営業を再開する。
外部リンク:鶴屋百貨店
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