千代田区紀尾井町の「グランドプリンスホテル赤坂」(赤坂プリンスホテル)跡地に高層複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」が5月10日に開業する。
東京ガーデンテラス紀尾井町。
生まれ変わる「赤プリ」-グランドオープンは7月27日
「東京ガーデンテラス紀尾井町」は西武鉄道グループの「西武プロパティーズ」が開発した。総工費は実に約1040億円という大型プロジェクトである。
「東京ガーデンテラス紀尾井町」ロゴ。
建物は大きく分けて、ホテル、商業施設、オフィスなどが入居する地上36階、地下2階建ての「紀尾井タワー」、21階建ての賃貸マンション「紀尾井レジデンス」、グランドプリンスホテル赤坂の旧館を移築し、結婚式場などとして活用される「赤坂プリンスクラシックハウス」の3施設からなる。
紀尾井タワー内の商業施設「紀尾井テラス」には「ディーン&デルーカ」「成城石井」「スターバックスコーヒー」「ファミマ!!」など33店舗が出店。また、旧赤プリは末期に避難所として活用されたこともあり、非常電源や非常貯水施設を完備、防災面にも配慮したという。
なお、高級ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」は紀尾井タワーの30階より上階に入居。ホテルなどの一部施設は7月27日にオープンする予定。
紀尾井テラス内。
日本を代表するホテル、時代に合わせた形で転生
「赤坂プリンスホテル」(赤プリ)は1955年開業。
1983年には丹下健三氏の設計で建てられた40階建ての新館が開業し、 芸能人の結婚式が開かれるなど、バブル期には非常に多くの客で賑わった。2007年にはグランドプリンスホテル赤坂に改称していた。
しかし、建物の老朽化に加えてホテルが時代のニーズに合わなくなっていたことから2011年3月に閉館し、東日本大震災の避難施設として利用されたのち2012年に解体されていた。
建築中の様子(2015年)。
かつての赤プリの建物のうち、1930年に建築された歴史的建造物である旧館のみ、敷地内に移築して「赤坂プリンスクラシックハウス」となり保存されている。この赤坂プリンスクラシックハウスも、ホテルのグランドオープンに合わせて7月に開業する予定となっている。
赤坂プリンスクラシックハウス。
外部リンク:東京ガーデンテラス紀尾井町
外部リンク:赤坂プリンス クラシックハウス