岩手県盛岡市前潟の「イオンモール盛岡」が、昨年8月から続いていた大規模リニューアルを終え、4月28日にグランドオープンした。
135店舗中102店舗リニューアル-建物は南部鉄器色に
リニューアルは第1期と第2期に分かれて行われ、昨年9月に完了した第1期では主に内装・外装の変更が、今年3月に完了した第2期では主に6000㎡の新モールの増床が行われた。
また、全期を通して合計46店舗のテナントが新規出店し、全135店舗の内102店舗でリニューアルが行われた。
モール南東部は「南部紫」、南西部は「南部鉄器」カラーに。
立体駐車場のスペースに増床された「銀河モール」
リニューアル第2期では、これまで立体駐車場として使われていた2階北側6000㎡のスペースが、23店舗の専門店が入居する「銀河モール」として生まれ変わった。モールのデザインは岩手県出身の作家・宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」の世界観をモチーフに、宇宙をイメージしたものとなっている。
また、モール中央部には休憩所や待ち合わせ場所として利用出来る「銀河広場」があり、モール西部には岩手山や秋田新幹線(田沢湖線)の線路を望むことのできるスペース「銀河コロニー」が設けられている。新設された「銀河モール」。
H&Mなどが北東北初 岩手の特産販売「もりおかん」も
今回の大規模リニューアルにより、ファストファッションの「H&M」や、仙台の牛タン店「牛たん炭焼き 利休」などが北東北初出店となった。
また専門店街一階には、岩手県内の特産品や地産地消の商品を販売するグロッサリーショップ「もりおかん」がオープンした。岩手の特産品を販売する「もりおかん」。
田沢湖線の新駅構想がある盛岡・前潟地区
JR田沢湖線の盛岡-大釜間に位置する盛岡・前潟地区では、近年新駅を求める気運が高まっている。構想が上がっている主な理由としては、集客力の大きいイオンモール盛岡があることや、盛岡-大釜駅間は6kmと離れており、途中駅があっても不思議ではないということが挙げられる。
しかし田沢湖線は普通列車の本数が非常に少ない上に、秋田新幹線が走っているため将来的な増便も困難とされている。また、その田沢湖線の不便さゆえに、車社会が根付いている地域において「新駅の設置は不要」という声も上がっていることから、新駅設置までの道のりは非常に険しい状況である。田沢湖線新駅構想のある前潟地区(google mapから作成)
※画像はプレスリリースより
外部リンク:イオンモール盛岡(公式HP)
プレスリリース:「イオンモール盛岡」第1期リニューアル
プレスリリース:「イオンモール盛岡」第2期リニューアル