国立代々木競技場、長期閉鎖へ-耐震工事で

東京を代表する大型イベント施設がまた長期閉鎖となる。
渋谷区の「国立代々木競技場」を管理する日本スポーツ振興センターは、耐震補強工事のために2017年春から2019年春までの2年間に亘って国立代々木競技場を閉鎖すると発表した。
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国立代々木競技場(公式サイトより)。

築50年を超える国立代々木競技場、初の長期閉鎖

国立代々木競技場は、前回の東京オリンピックが開催された1964年築。
競技場内にある代々木第一・第二体育館は、建築家丹下健三氏による吊り天井の個性的な外観が特徴となっており、建築的価値が高い建物として「docomomo 日本におけるモダン・ムーブメント建築」にも選定されている。
現在の体育館は国内最初の油圧ダンパーを用いた免震装置を備えているものの建物全体の老朽化が進んでおり、震度7の地震が来た場合に倒壊する恐れがあるため、2020年に開催される東京オリンピック前の改修が必須となっていた。
工事は競技場全体で行われるため、第一体育館、第二体育館ともに閉鎖となる。
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体育館内(公式サイトより)。

続く大規模改修-イベント会場不足懸念

現在、「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市)や「日比谷公会堂」(千代田区)、「横浜アリーナ」(横浜市)なども大規模な補修工事を行うために長期休館中。また、渋谷公会堂、国立競技場なども建て替えのために閉鎖中となっている。
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横浜アリーナも2016年7月まで耐震工事のために閉鎖中。

さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナは今夏までに営業再開するものの、今後も東京国際フォーラムの改築による休館などが予定されており、耐震補強やオリンピック利用などによる首都圏でのコンサート・イベントホール不足は、東京オリンピック終了後の2021年ごろまで続く見込みとなっている。

外部リンク:国立代々木競技場

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