ライフ新森店、2021年1月31日閉店-新森古市駅前の旭東ビル、新型コロナによるビル所有者破綻で

大阪府大阪市旭区新森の大阪メトロ今里筋線新森古市駅近くにある総合スーパー「ライフ新森店」が、2021年1月31日午後6時をもって閉店する。

老舗ブレーカー企業本社のテナントとして開店

ライフ新森店は、1998年11月に旭東ビルディングの核店舗として開店。建物は地上5階建、営業フロアは1~2階、売場面積は1,995㎡。ブレーカー製造メーカーの旭東ホールディングス(旧・旭東電気)が所有しており、3~5階には旭東HDの本社機能や各種試験設備が置かれている。

ライフ新森店・旭東ビルディング。

建物の所有者である旭東HDは、新型コロナ感染拡大による中国現地法人の経営悪化を受けて、2020年4月に民事再生法適用を申請、同年9月に破産手続きを開始。事業会社であった旭東電気は、同年6月に大手電子部品メーカーの加賀電子とスポンサー契約を締結、同年11月からは加賀電子の完全子会社へ事業承継を行うスキームにより加賀電子グループとなるなど、経営環境が激変していた。

地域有数の大型スーパー、跡地活用については未発表

ライフ新森店は2014年に大規模リニューアルを実施。従来の食料品・衣料品に加え、100円ショップ「Seriaライフ新森店」を導入することでインテリア雑貨などの拡充を図ったが、Seriaはライフ閉店に先駆けて2021年1月15日に撤退している。
加賀電子と旭東電気は、旭東ビルディング商業フロアの跡地活用について現時点では発表しておらず、後継となる新テナントの誘致などは一切未定となっている。

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