ウェアハウス川崎店、2019年11月17日閉店-川崎駅前の家電量販店跡地に誕生した九龍城、14年の歴史に幕

神奈川県川崎市川崎区の川崎駅近くで営業する大型複合アミューズメント施設「ウェアハウス川崎店」が2019年11月17日をもって閉店する。

あなたのウェアハウス川崎店。

わずか4年で閉店した川崎駅前の家電量販店「コジマ」

ウェアハウス川崎の前身となる家電量販店「コジマNew川崎店」は2000年10月に開店。コジマNew川崎店は同社川崎市内初となる店舗で、店舗近隣で営業する「ヨドバシカメラ京急川崎駅前店」(1998年開店)に匹敵する5,000㎡級の大型店であったが、2004年3月にヨドバシが川崎駅東口の商業施設「川崎ルフロン西武百貨店跡に増床移転、2005年2月にはビックカメラが川崎駅西口で当時建設中だった三井不動産系商業施設「ラゾーナ川崎」に旗艦店の出店を発表するなど競争環境が悪化したため、わずか4年ほどで閉店していた。

ヨドバシカメラマルチメディア川崎。

国内外から注目集めた川崎の九龍城

ウェアハウス川崎店は、ゲオと資本業務提携関係にあったCD・DVD・ゲーム販売レンタル店「シチエ」の大型複合アミューズメント施設として2005年12月に開店。ウェアハウス川崎店は同社神奈川県内初となる店舗で、市内最大規模となるゲームコーナーやダーツ、ネットカフェを導入。香港・九龍城を再現した館内装飾を施し、装飾を活かしたリアル謎解きゲームやコスプレイベントを開催するなど、国内外から観光客が訪れる川崎市内有数のアミューズメントスポットとなっていた。

香港・九龍城を模した館内装飾。


食肉売場。

ゲオグループは2000年代後半より、アミューズメント施設運営事業を北海道の須貝興行を前身に持つ「ゲオディノス」(現・スガイディノス/SDエンターテイメント)に再編、2014年7月にアミューズメント関連事業の大半を一括してRIZAPグループに売却していたが、ウェアハウスは元々ゲオと同業かつ結び付きが強かったため、2014年3月にゲオ本体と合併、ゲオディノスのRIZAPグループ売却に先駆けて運営移管を受けたゲオパーク四万十(高知県四万十市、アピアさつき)とともに、現在に至るまでゲオ直営店舗として営業を行っていた。
ウェアハウス川崎閉店後の跡地活用について、詳細は発表されていないが、川崎駅徒歩10分圏内かつ県道140号線沿いという好立地にあるため、立地を活かした跡地活用が期待される。

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