大阪市浪速区日本橋のでんでんタウン(堺筋)にある「高島屋東別館」の改装が2019年冬に完了し、核テナントとしてホテル「シタディーン」が開業する。
高島屋東別館。
旧・松坂屋大阪店、リニューアルオープンへ
高島屋東別館は松坂屋大阪店として1928年に開業。建物は地上7階地下2階建、設計は鈴木禎次。
松坂屋大阪店は開業以来、松坂屋の関西における旗艦店として40年近く営業を続けていたが、競争環境の変化に伴い、京阪天満橋駅ビルに1966年移転していた。
(松坂屋は2004年に大阪市内から完全撤退、天満橋駅ビルは現在京阪シティモールとして営業中)
高島屋は「株式会社設立50周年事業」の一環として、旧松坂屋大阪店を取得し、高島屋東別館として1970年リニューアルした。
高島屋東別館には、同社の歴史資料・美術品を展示する「高島屋史料館」や友の会サロン、事務所のほか、テナントとして結婚式場「チャペルグリーンベルなんば」カフェ「三番館」が入居していたが、2016年10月以降改装のため施設を段階的に閉鎖していた。
ホテルにリニューアル-飲食店なども出店
高島屋東別館で滞在型ホテルを運営するアスコットジャパンは、シンガポールの不動産大手「キャピタランド」の完全子会社として2002年設立。ホテル「シタディーン」は、フランス語で「都市生活者」という意味を持ち、ヨーロッパを中心として展開されている。シタディーンの出店は東京新宿(2館)、京都に続いて日本4館目となる。このほか、アスコットジャパンは長期滞在に対応した宿泊施設「サービスレジデンス」を、東京都などに展開している。
アスコットジャパンは300室以上の大型宿泊施設開設を検討しているが、改装後も松坂屋時代から残る内外装は保存される計画。ホテル館内にはジム、会議室、共同キッチン、キッズルーム、飲食店などが設けられる予定となっている。
高島屋史料館も2019年中に再開へ
高島屋は、東別館内において2016年まで営業してきた「高島屋史料館」についても2019年中に再開させる方針を示しており、シタディーンと同じく2019年冬ごろの再開が見込まれる。
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