JR別府駅に「油屋ホテル」、2017年10月28日完成-「マーライオンホテル」の西野達氏

大分県別府市のJR別府駅・駅前広場にある亀の井グループ創業者「油屋熊八像」(子どもたちをあいしたピカピカのおじさん像)と一緒に宿泊できるアート作品「油屋ホテル」が10月28日から12月24日までの期間限定で開設される。

油屋ホテル。

「マーライオンホテル」の西野達氏、別府で「新作」

油屋熊八は1863年に宇和島で生誕。
米相場に失敗したため別府で一山当てようと1911年に亀の井旅館(現:亀の井ホテル)を創業し、やまなみハイウェイの整備を提唱するなどして別府と由布院の開発に尽力したほか、傘下の亀の井自動車(現:亀の井バス)においては日本初の定期観光バスの運行やバスガイドによる案内を考案し、1928年に運行を開始した。
2007年には、別府駅前に本店がある大分みらい信用金庫などの出資により、別府駅前に銅像が建てられている。

油屋熊八像の完成式典(2007年)。

油屋ホテルはこの銅像と一緒に宿泊できるもので、シンガポールで実施された「マーライオンホテル」でも有名な西野達氏が手がけた。
西野達氏は1960年名古屋生まれ。1997年から主にヨーロッパで活躍しており、世界各地でランドマーク(彫刻、時計台など)を利用した期間限定のアート作品を手掛けることで知られる。

油屋ホテルと西野達氏(左)。

内装に「花菱ホテル」のものを再利用-12月まで見学可

油屋ホテルの館内には1904年創業し2017年に星野リゾートに買収されて閉館した「別府花菱ホテル」の内装などを再活用しているほか、駅前にある「手湯」を利用した温泉露天風呂も設置されている。
油屋ホテルの公開期間は12月24日までで、週末を中心に1日1組限定(応募者からの抽選)で宿泊することができる。
このほか、西野達氏は別府市内各地で「別府タワー地蔵」や「軽トラに街灯串刺し」(別府の魅力から逃れられるか?)などのアート作品を展示している。

軽トラに街灯串刺し(ファミリーマート別府流川店前)。

外部リンク:西野達 in Beppu
関連記事:ヒットパレードクラブ、別府駅前商店街に9月13日移転-4月の火災で「仮営業中」
関連記事:インターコンチネンタルホテル、別府に進出へ-2019年目途に

このエントリーをはてなブックマークに追加