九州の旧「エブリワン」と旧「ココストア」の店舗のうち、ファミリーマートとならなかったものを引き継いだ「RICストア」がポプラグループとしての再出発を切った一方で、店舗網を大幅に縮小することになった。

ポプラのシールが掲出された旧エブリワン。
ファミマ・ミツウロコ・ポプラ・生活彩家…紆余曲折の分離劇
「エブリワン」は1994年に九州最大手スーパーであった「寿屋(ラララグループ)」(熊本市)のコンビニ事業部として創業した。
エブリワンは店内に本格的なベーカリーと厨房を備えていることで人気を呼び、1999年にはリョーユーパングループ(大野城市)の「RICマート」(「RICストア」屋号の起源)などと経営統合して規模を拡大するも(RICの屋号は存続)、 寿屋の経営悪化に伴い2001年に「ココストアグループ」と経営統合していた。

RICの店舗。「RICストア」屋号の起源となった。
ココストアグループとの経営統合後、一時期はグループ全体で九州一の店舗数となっていたが、近年は大手コンビニの出店攻勢により劣勢に。そして、2015年12月のファミリーマートがココストアグループを買収、ファミリーマートへの業態転換が進んでいた。
そういったなか、エネルギー事業大手の「ミツウロコグループホールディングス」が、ココストアグループの一部にあたる「ココストア」、「エブリワン」、「RICストア」、「タックメイト」など約400店舗の取得を目指し、ファミマと交渉を開始。4月15日に「ココストアリテール」はミツウロコの子会社となり、8月25日にファミマに転換しなかった69店舗を取得する吸収分割契約を締結、10月1日を目途にこれらを「RICストア」、「タックメイト」へ転換することが発表。8月末より順次看板の変更が行われていた。

RICとなった後も元の店舗カラーのままで営業している(旧ココストア)。
しかしその後「ファミリーマートに対する登記手続に係る当局の指導」を理由に吸収分割の合意を一旦解除。10月31日に発表された新たな契約によると、ファミマ未転換店舗のうち30店をミツウロコ傘下の「ココストアリテール」に譲渡することで最終決定したという。
さらに、これらのうち、九州地区と関東地区の多くの店舗が、「ポプラグループ」(広島市)でかつては髙島屋系列だったコンビニ「生活彩家」と提携したうえで運営されることになった。
エブリワン+ココ+ポプラ+生活彩家+ローソンの商品が
九州地区で営業を続ける旧「エブリワン」、「ココストア」の店舗は、ココストア・エブリワン時代とほぼ同様の品揃えを継続。両社(+かつて合併した旧・「沖縄スパー」)の商品に加えて「ポプラ」、「生活彩家」、そしてポプラグループと企業提携している「ローソン」のPB商品も追加されて営業をおこなうことになった。これらの店舗では、ポプラの特徴である炊き立てごはんを使った「ポプ弁」の販売も行われている。
一方で、この提携後に、当初「RICストア」に転換して営業を開始した多くの店舗が閉店に追い込まれることとなった。

「ポプ弁」とココストアの弁当が同居する売場。
九州の店舗網は僅か14店舗…愛知の1号店も閉店に
ミツウロコが引き継ぐ店舗は、当初予定の全国約400店舗から30店舗体制(九州の旧エブリワン・ココストアの存続店は後述の14店舗、もともと「RIC」だった店舗を含めると約20店舗ほど)での再出発となったことで、旧ココストア・エブリワンの店舗は更なる「レア店舗」となってしまった。
また、ポプラグループとの提携を行っていない地区の店舗でも、ココストア1号店であり、日本初のコンビニエンスストアを謳っていた「タックメイト藤山台店」(1971年開店、旧ココストア藤山台店)などが11月中に閉店となっている。

閉店の貼り紙が貼られた店舗。
なお、今回の大量閉店についての詳細は発表されていないが、ポプラグループの店舗として運営していく上での採算性や、物流面での折り合いが付かなかった店舗、駐車場が狭隘な店舗が閉鎖に至ったと考えられる。
また、フランチャイズ店舗(主に旧ココストア)については、オーナー判断で営業を続けることになった店舗もあるほか、開店時から「RIC」の屋号で営業していた店舗は全てがフランチャイズ店舗(ボランタリーチェーン)だったため、多くの店舗が今後も営業を続けると思われる。
2016年12月以降、ポプラグループとして
営業を続けるとみられる旧エブリワン・ココストア
【凡例…青色:旧エブリワン(ベーカリー併設)、桃色:旧ココストア】
RICストア吉井店(うきは市):ベーカリーあり- RICストア小城高校前店(小城市):ベーカリーあり
RICストア諫早福田店(諫早市):ベーカリーあり- RICストア大空団地店(大分市):ベーカリーあり
- RICストア下徳丸店(大分市):ベーカリーあり
RICストア猪野店(大分市)RICストア生石店(大分市)RICストア南大分店(大分市)- RICストア荘園店(別府市):ベーカリーあり、ATM撤去
RICストア上高橋店(熊本市)- RICストア菊陽テクノパーク店(菊陽町)
- RICストア辻久保店(合志市)
RICストア嘉島上島店(嘉島町)
※都商研調査による。公式発表に基づくものではありません。
(2016年11月現在、公式サイトなどには店舗一覧未掲載)
※予定は変更されることがあります。
※今後、情報があり次第更新いたします。
※一部店舗では営業時間が短縮されています。
※このほか元々RICの屋号だった
「RICもりやま大野店」(佐世保市)- 「RIC平戸中野店」(平戸市)
もポプラグループと提携する。
※日向市の「RICストアみき屋酒店」はRICとして営業中だがポプラと提携していないと思われる。
※2018年5月に更新、閉店店舗を横線表示
※残りの店舗はMGに転換予定
コンビニエンスストア事業はスケールメリットが重視されるため、大手各社が経営統合を繰り返してきたのは周知のとおり。
そういった流れと逆行するかたちで、ミツウロコとポプラグループの手により各店舗のいいとこ取りによる「虎の子」的存在として生き残った旧「エブリワン」、「ココストア」業態の店舗は、今後も成功を収めることができるであろうか。
不安を抱えたまま、残った店舗には今日も「焼き立てパン」や「ばくだんおにぎり」を求める客が訪れている。
追記:ポプラの事業縮小によって2021年春より提携先が「Yショップ」に変更された。
「YショップMG」として残存店舗一覧(2021年9月更新)
- YショップMG水戸鯉淵店(水戸市):元ココストア
- YショップMG桑名木曽三川公園店(桑名市):元ココストア
- YショップMG辻久保店(合志市):元ココストア
- YショップMG大空団地店(大分市):元エブリワン
- YショップMG下徳丸店(大分市):元エブリワン
- YショップMG荘園店(別府市):元エブリワン
平戸中野店(平戸市)は通常のYショップに転換。
RIC一覧記載店のうち上記以外の店舗は閉店済み。
関連記事:エブリワン・ココストア九州、2016年末までに「RICストア」に改称-人気のベーカリーも存続
関連記事:ココストア、2016年末までに「タックメイト」「RICストア」に改称-業態は変わらず
関連記事:サークルK・サンクス、約1000店を閉店へ-残る店舗はファミマに転換
外部リンク:株式会社ミツウロコプロビジョンズ
外部リンク:ココストアリテールについて|株式会社ミツウロコプロビジョンズ
関門橋めかりPA・壇之浦PAの建物、11月30日閉鎖-菊竹清訓氏の名建築、老朽化による建替えで
関門自動車道上り線の「めかりパーキングエリア」、下り線の「壇之浦パーキングエリア」の建物が、建て替えのため11月30日を以て閉鎖される。
めかりパーキングエリア。
円形展望台が特徴の名建築、姿消す
両パーキングエリアは関門橋の開通に伴い1973年11月に開業。
有名建築家である菊竹清訓氏の設計で、円を描くような展望台が特徴となっていた。

観光客で賑わうめかりパーキングエリア。

展望台からの眺め。

館内のようす。
壇之浦パーキングエリアにはコンビニエンスストア「ヤマザキショップ」が、めかりパーキングエリアにはレストラン「ロイヤル」が出店するなど、いずれもサービスエリア並みの設備を備えており、2008年には壇之浦サービスエリアにハイウェイホテル「ファミリーロッジ旅籠屋」も開業していた。
ファミリーロッジ旅籠屋(公式サイトより)。
開業より多くの観光客に親しまれたパーキングエリアであった一方で、潮風に晒される立地ということもあり、1973年に開業した部分は特に老朽化が進行、今回の建て替えに至ったと考えられる。
休業中も一部売店と「ファミリーロッジ旅籠屋」については営業を継続する。休業期間については、2016年11月時点まだ発表されていない。
なお、菊竹清訓氏設計の関門海峡展望台としては「火の山展望台」(下関市)も知られているが、こちらも老朽化のため解体されることが決まっている。
艦隊これくしょん×三越、11月23日抜錨-異色のコラボ、まずは全国3店舗で
「三越」は、艦隊育成ゲーム「艦隊これくしょん」とコラボレーションした限定商品の販売を11月23日より開始する。

日本橋三越本店。
三越の出番ね!みてなさい!
今回販売されることが発表された商品は以下の通り。
- ローファー(37,800円/メンズ・レディス)
- 財布(18,360円~3万2400円)
- キャンパスバッグ(8,640円)
- マグカップ(2,160円)
- ショッピングバッグ(756円)
- ポスター(1,080円)
- ボージョレ ヌーヴォー(3,024円)
ローファーは「東京・浅草生産にこだわった提督/艦娘用限定ローファー」と銘打つなど、いずれも三越らしい一人前のレディーに相応しい商品となっている。
(※お酒は改二20歳になってから)
また、今後はこのほかの商品なども企画されているという。

公式オンラインショップでは北上さまと大井っちが出迎える。
(きっ北上さんとっ…お買いものっ…)「どうしたの大井っちー?」
コラボレーション商品の販売は「日本橋三越本店」(東京都中央区)、「名古屋三越栄店」(名古屋市中区)、「ルクアイーレ・イセタンクローゼット」(大阪市北区)の3店舗と、三越オンラインショップで行われ、店舗での販売期間は11月23日~11月29日までが予定されている(オンラインショップは延長の可能性ありとのこと)。
これまでにない意外な組み合わせとなった今回のコラボレーション。
果たして戦果をあげることができるのか、そして第二弾へと続くことが出来るのか、注目される。
外部リンク:「三越」×「艦これ」コラボ(三越オンラインショップ)
関連記事:日本橋三越本店、重要文化財に-開店343年、築102年関連記事:渋谷マルイで「ご注文はOIOIですか??」開催-サブカル系コンテンツに注力する丸井