大阪府枚方市の京阪本線枚方駅前で、関西地盤の大手私鉄グループ「京阪ホールディングス」(本社:大阪市中央区/本店:枚方市)が区分所有者として参画する再開発プロジェクト「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業 」第3工区が2022年1月に着工、2024年夏の完成をめざして工事が進められている。
枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業第3工区。
第3工区の建物は2024年度中に竣工し、再開発事業は2025年度中に完了する予定。
京阪のお膝元に高層複合施設、本社機能を移転
枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業第3工区は京阪グループ関連施設跡地に建設されるもので、建物は3棟、高層棟は地上26階建(最高部約126m)、低層棟は地上10階建、住宅棟は地上29階建(最高部約109m)、敷地面積は約15,000㎡、延床面積は約94,000㎡。区分所有者として京阪HD(持株会社)に加えて京阪電気鉄道と京阪電鉄不動産が参画する。
枚方市駅とは1階2階が直結する。
再開発事業に先駆け2018年12月に準備組合が設立、2019年10月に都市計画が決定した。また、2020年1月には枚方市駅周辺地域が都市再生緊急整備地域指定を受けている。
第1工区・第2工区ともに姿を大きく変える。
再開発事業の大部分を占める第3工区では、既存鉄道高架施設と接続する商業施設(約23,500㎡)を核に、賃貸タワーレジデンス(約10,600㎡)やオフィス(約6,800㎡)、ホテル(約6,800㎡)を導入する予定。建物は「枚方市駅周辺まちづくりデザインガイドライン(仮称)」の方針を基本にしつつ、七夕伝説につながるスターダストパターンや磐船街道分岐点(宗左の辻󠄀)の道標に由来するスカイラインといった枚方の歴史・自然をモチーフにデザインコードを作成、統一感ある意匠とする。
そのうち、オフィスフロアには京阪電鉄の本社機能が入居する計画となっている。
枚方の歴史・自然をモチーフにしたデザイン。
建設中のようす。
ホテル棟はカンデオホテルに
ホテルフロアには大手ホテルチェーン「カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント」(本社:東京都港区)運営の「カンデオホテルズ」が開業予定。カンデオホテルズは館内に宴会場やレストランを併設するほか、最上階に露天風呂「天空のスカイスパ」を設けるなど、「地元とともに光り輝くランドマークとなるホテル」をめざすとしている。
枚方市駅に隣接する。
枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業第3工区
住所:大阪府枚方市岡東町
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