岡山県倉敷市の倉敷駅前にある複合商業施設「くらしきシティプラザ西ビル」の両備HD系食品スーパー「両備ストアフレッシュマルシェ倉敷駅前店」が2022年9月30日16時をもって閉店する。
長時間営業や地元商品・高級商品で差別化していた
フレッシュマルシェ倉敷店駅前店は2018年4月に開店したもので営業フロアは1階、売場面積は457㎡。両備HDの両備ストアカンパニーが運営を担う。
地域密着の都市型ミニスーパーとして「「新鮮」「地産地消」「わくわく」「便利」に岡山・瀬戸内の魅力を発信」を掲げ、岡山・瀬戸内の“誇るべき食”をPRする「ワンダフル瀬戸内商品コーナー」や「地元岡山の土産物コーナー」を展開。
青果部門での産直コーナーやグロサリー部門でのハイグレードな調味料や輸入菓子、インストアベーカリーの導入に加え、同社店舗屈指の長時間営業(7時~22時)を行うなど、50万人近い人口を擁する観光都市の駅直結という立地特性を活かした店舗となった。
フレッシュマルシェ倉敷駅前店。
同店では開店後も営業時間をさらに延長(7時~26時)、近隣宿泊施設への特売チラシ設置といった意欲的な試みを打ち出していたが、わずか4年の歴史に幕をおろすこととなった。
同店閉店により、両備ストアカンパニーは倉敷市中心部から撤退。市内店舗は旧玉島市域の2店舗(プラッツ玉島店・パークス富田店)のみとなる。
倉敷駅周辺には天満屋ハピーズアリオ倉敷店やマックスバリュマルナカ倉敷駅前店といった大型食品スーパーもあるが、いずれもフレッシュマルシェが強みとしていた通勤通学時間(7時~9時)や夜間(22時以降)の営業を行っておらず、利便性の低下は避けられなさそうだ。
関連記事:岡山ロッツ、2022年2月閉館-ロフトを核とする天満屋・イズミ運営の専門店街
関連記事:岡山市民会館・岡山芸術創造劇場、2023年夏開館-千日前商店街に、路面電車の延伸も
関連記事:高島屋フードメゾンイオンモール岡山店、2021年2月28日閉店
関連記事:天満屋と山陽染工、バーチャルデニムショップを2020年3月に開設-福山店に実店舗「FUKUYAMA MONO SHOP」出店
関連記事:リムふくやま、2020年8月30日閉店-旧・福山そごう、ごく一部のみ活用へ