2020年1月27日に破産を申請して営業を休止した山形県山形市の百貨店「大沼本店」で、7月15日から「感謝閉店セール」が開催される。
大沼山形本店。
大沼、9月ごろまで閉店セール実施
大沼閉店セールを主催するのは不動産会社・商業コンサルタント「やまき」(東京都港区)。やまきは「ミナーラ」(旧・奈良そごう)、「アルピコプラザ」(旧・イトーヨーカドーアリオ松本店)、「いせはらcoma」(旧・東急ストア伊勢原店)や「ラクーン沼津」(旧・沼津西武)、「エキータ」(旧・イトーヨーカドー前橋店、経営譲渡により改名予定)、下館スピカビル(旧・下館サティ)、「アクア木更津」(旧・木更津そごう)などといった商業施設の再生・再活用を手がけており、2019年11月からは八戸市の百貨店「三春屋」の運営もおこなっている。
今回の感謝閉店セールは大沼の1階から4階を使い、おもに元従業員が販売をおこなう。百貨店向け化粧品(デパコス)など一部の商品は販売されない。また、地階の食品売場については今後の再開を検討する。
大沼や百貨店共通券は使うことができない。
やまき、大沼百貨店の営業再開めざす
やまきは将来的な大沼の営業再開をめざし、建物の所有者である山形市の実業家と交渉中であるという。しかし、土地建物に根抵当権を設定する山形銀行は土地・建物の競売を申し立てており、再開に至るかどうかは競売の動向によるものと思われる。
さらに、大沼の建物は老朽化が深刻で、営業再開したとしても耐震化工事などが行われなければ長期の営業は難しいものとなろう。
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