オオゼキ祖師谷大蔵店、2024年7月2日閉店-祖師谷商店街の核、長崎屋から63年の歴史に幕

東京都世田谷区の祖師ヶ谷大蔵駅近くにある大型食品スーパー「オオゼキ祖師谷大蔵店」が2024年7月2日午後7時をもって閉店する。

長崎屋時代から祖師谷商店街の核店舗だった

長崎屋祖師谷店は1961年6月に開店。建物は地上3階建で店舗面積は2,088㎡。同店は祖師谷商店街の核店舗として、長崎屋による2000年2月の会社更生法申請後も営業を続けていたが、更生計画の遅れが災いとなり、2001年11月に閉鎖対象に指定、2002年1月をもって閉店することとなった。
その後、2002年4月に現在のオオゼキ祖師谷大蔵店が開店。100円ショップ「ダイソー」(近隣からの移転扱い)や首都圏地場大手寿司店「梅丘寿司の美登利」テイクアウト業態を導入するなど、大型店の強みを活かした店舗づくりを打ち出したが、2024年5月18日に「2024年7月2日を持ちまして閉店」する方針が明らかとなった。
オオゼキ祖師谷大蔵店(同社公式より)。

徒歩圏内の砧店を全面改装、生鮮特化新業態も新設

オオゼキは2018年6月に「オオゼキ砧店(OZEKI Pico)」を祖師ヶ谷大蔵駅南側に開店したが、砧店は独自のコンセプト「Pico」を掲げた店舗として既存店(祖師谷大蔵店)とは取扱商品の差別化を図っていた。
同社は祖師谷大蔵店の閉店に先駆け、2024年6月12日から26日にかけて砧店の全面リニューアルを実施する。
また、祖師谷大蔵店の後継店として、7月中旬を目処に生鮮特化型新業態「生鮮大関屋祖師谷精肉・青果店」を現店舗徒歩2分の距離に開店する予定。祖師ヶ谷大蔵駅周辺での2店舗体制が維持されることとなった。

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