光文社(東京都文京区)は、同社発行のファッション誌「JJ(ジェイ・ジェイ)」について、12月23日発売の2021年2月号をもって紙媒体での月刊発行を終了することを発表した。
ファッション誌の代表格「JJ」、月刊誌としての歴史に幕
JJは「女性自身」の別冊として1975年4月に創刊・発行開始。JJとは「女性自身」の略に由来し、女子大生~20代女性をターゲットとしていた。
初期より読者モデルを起用していたことも特徴で、コンサバ系・DCブランドブームの勢いに乗るかたちで知名度を伸ばし、「赤文字系ファッション誌」(「CanCam」「ViVi」「Ray」など:渋谷系・109系とも)のなかでトップの部数を誇った。また、2001年から2006年までは姉妹紙「JJbis」も発行されていた(2017年に「bis」として復刊)。
2020年12月号(光文社ウェブサイトより)。
表紙は樋口日奈(乃木坂46)、土生瑞穂(櫻坂46)、高本彩花(日向坂46)。
女優・タレントとして知られる滝沢カレン、ダレノガレ明美、梅宮アンナなどは同誌の専属モデル出身であるほか、近年は藤井夏恋(E-girls)、樋口日奈(乃木坂46)、土生瑞穂(櫻坂46)、高本彩花(日向坂46)など、アーティスト・アイドルがモデルを務めることも多くあった。
今後はウェブ媒体中心に-紙雑誌も不定期刊行
光文社は、JJの月刊発行終了について「ターゲットとなる20代を取り巻く環境、ライフスタイルが大きく様変わりした」ことを理由にあげている。
今後、紙媒体の「JJ」については不定期で発刊。さらに、JJ公式サイト「JJnet」やSNS、YouTubeなど「より20代にマッチした形での展開」をおこなうとしている。
若者向け女性ファッション誌をめぐっては、青文字系(原宿系)雑誌の代表格であった「KERA!」も2017年にウェブ媒体へと移行している(関連記事参照)。
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