東京都板橋区の東武東上線(東上本線)大山駅前にあるアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」を再開発し、中央部に中野通りを延伸してその周辺にタワーマンションなどを建設する「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」計画の概要が2019年6月に発表され、さらに11月には大山駅附近の約1.6キロメートル区間の高架化計画案が東京都の都市計画審議会で可決された。
地域は再開発に向けて大きく動き出すことになる。
ハッピーロード大山商店街。
賑わう商店街として知られた大山商店街、再開発へ
ハッピーロード大山商店街は東武東上線大山駅前にある商店街で、23区では有数の人通りが多いアーケード商店街として知られる。
大山商店街では、かねてから中央部を分断するかたちで都市計画道路補助第 26 号線(都道420号線中野通り)の建設が計画されていた。「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」はこの中野通り周辺の0.7ヘクタールを再開発するもの。
現在、再開発エリア周辺にはマルハン、トモズ、ダイソー、スーパーみらべるなどが立地する。
再開発エリア周辺。
再開発組合は2019年6月7日に設立されており「住友不動産」、「フージャースコーポレーション」が参加する。
再開発エリア図。
タワーマンション2棟を核に商業施設を併設
再開発街区はA・B・C・Dの4街区に分けられる。
A・D街区には26階建てのタワーマンションが、B街区には8階建てのマンションが建設される。3棟のいずれも下層階が商業施設となる。また、C街区には3階建ての商業ビルが建設される。
再開発後イメージ。
A・D棟の間には幅員20メートルの都市計画道路補助第 26 号線(都道420号線中野通り)が通るかたちとなる。
低層部・商店街部分のイメージ。
大山駅は2030年度までに高架化へ-駅前広場も整備
また、2019年11月24日には東武東上線大山駅附近、約1.6キロメートルの高架化計画案が東京都の都市計画審議会で可決された。
大山駅。
これにより、東上線大山駅は2030年度までに高架化される。これにあわせて大山駅前エリアでは駅前広場などを造る再開発も計画されており、大山駅周辺の光景は大きく変わることとなる。
一方で、大山駅周辺では再開発に反対する動きも起きており、計画通りの竣工となるかは不透明な面もある。
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