阪堺電車天王寺-阿倍野間、12月3日に新線移行-関西初の芝生軌道に

南海系列の路面電車・阪堺電車(阪堺電気軌道)上町線天王寺駅前電停-阿倍野電停間の新線(軌道移設)が12月3日に開通した。
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新線を走るモ164号(1928年製)。

道路拡張に伴う軌道移設-関西初の芝生軌道に

今回の軌道移設はあべの筋(府道30号線)の拡張工事に伴うもの。
新しい軌道は関西初の芝生軌道となり、架線柱はセンターポール化。
さらに、天王寺駅前電停、阿倍野電停ともにバリアフリー化が行われた。なお、新線開通後も天王寺駅前電停地下通路のリニューアル工事、阿倍野電停下りホームの移設工事は道路拡幅工事とともに当面継続して行われる。全ての工事は2017年度中に完成する予定。
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新線工事中のようす。

また、道路拡張により車道は片側1車線から片側2~3車線となり、車の渋滞緩和、電車の安定走行、事故防止にも大きく寄与することになる。
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旧軌道敷は今後車道化される。

開通に先駆けて、12月1日にはあべのキューズモールで吉村洋文大阪市長や地元商店会会員らが参加する開通記念式典が行われた。
新線区間の天王寺駅前電停前には2014年に「近鉄・あべのハルカス」が開業、阿倍野電停前には2011年に東急系ショッピングセンター「あべのキューズモール」が開業したほか、阪堺電車では2013年に超低床車両「堺トラム」の導入も行われており、今回の芝生軌道化も相まって、かつての阪堺電車のイメージは大きく様変わりすることになる。
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新線区間概要。阪堺電気軌道プレスリリースより。

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工事施工前の天王寺駅前電停。車道は非常に狭かった。

外部リンク:12月3日(土)初発より、上町線天王寺駅前駅~阿倍野駅間の軌道が新線に切り替わります。(阪堺電車、PDF)
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