大丸心斎橋店本館、2015年12月30日閉館-惜しまれた最終日、建替え始動へ

御堂筋のシンボルの1つがついにその灯を消した。
大阪市中央区の大丸心斎橋店本館(しんさいばしみせ、大阪市中央区)が建替えのため2015年12月30日を以て閉館した。daimaruss
大丸心斎橋店本館。

築93年、惜しまれつつ閉館

大丸心斎橋店は1729年に開店。現在の本館はアメリカ人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で、1922年から1933年にかけて建設されたもの。
「docomomo 日本におけるモダン・ムーブメント建築」にも選定されており、保存を求める声が多くあった。P1020480-1-1
建築時の面影を色濃く残す1階の内装。

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孔雀のテラコッタは心斎橋筋のシンボルだった。

閉館を控えた12月2日からは「大丸心斎橋店回顧展」も開催。
最終日となった30日には閉館を惜しむ多くの人たちが詰めかけ、喫茶「サロン・ド・テ・ヴォーリズ」には長蛇の列ができた。
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大丸回顧展も開催された。

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閉館を直前に控えた大丸心斎橋店。
 
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閉じられたシャッター。多くのマスコミが詰めかけた。

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閉店後はショーウインドーの撤去などが行われた。

現本館は2月から解体-主な売場は旧そごうに

現在、本館の売場は北館(旧そごう心斎橋本店)と南館に順次移設中。百貨店の顔である化粧品・宝飾品や食品などといった主力商品の売場は北館に移設され、南館は主にインバウンド需要を見込んだ改装を行っている。
現在の本館は2016年2月より解体に着手される予定。
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多くの売場が移設される旧そごう本店(大丸北館)。

新たな本館は2017年に着工。御堂筋側の外観と一部の装飾を再現した形で建設される。
新本館の売場面積は約40,000㎡となり、多くのフロアで大丸北館(旧そごう心斎橋本店)と接続される。総投資額は約380億円。
新本館は2019年秋の全面オープンを、全館のリニューアルオープンは2021年ごろを目標にしている。
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新しい本館の完成予想図(大丸松坂屋ウェブサイトより)。

外部リンク:大丸心斎橋店本館建替え計画の概要に関するお知らせ(J.フロントリテイリング・大丸松坂屋百貨店/PDF)
関連記事:大丸心斎橋店で「回顧展」を開催
(一部写真は美留町まことさん)

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