イオン九州、トキハインダストリーを2026年3月10日完全子会社化-双葉会やルッチャ当面維持、トップバリュ商品調達強化で経営再建めざす

イオン系地域法人「イオン九州」(本社:福岡市東区香椎浜)は、大分地場老舗百貨店「トキハ」(本社:大分市)系総合スーパー運営会社「トキハインダストリー」(本社:同上)を2026年3月10日付で完全子会社化した。

大分老舗百貨店母体に創業した「トキハインダストリー」

トキハインダストリーは1970年3月に大分地場老舗百貨店「トキハ」子会社として設立。1971年10月に九州初の本格郊外型ショッピングセンター「明野センター(現あけのアクロスタウン)」を開業、1991年11月には食品スーパー新業態1号店「アテオ石垣店」を開店するなど業態改革を推し進め、2001年2月期には売上高470億円を記録し大分県内37店舗を構築した。

トキハインダストリーの母体となった老舗百貨店「トキハ」。
地下食品フロアから県内全域に店舗網の拡大を図った。

その後も2002年7月には九州地場流通大手「寿屋」くらし館2店舗を引継ぎ「アテオ南明野店」「アテオ高江店」を開店。新業態「食新鮮マーケット」を立ち上げ、狭小老朽店舗の積極的なスクラップ&ビルドを図った。

トキハインダストリーが本社を置く「あけのアクロスタウン」。
2006年4月の増床新装開業で現名称となった。

2007年4月には大和ハウス系商業施設に新コンセプト店舗「春日浦フードスタジアム」を開店、2010年10月にはマイカル大分サティ跡を減築するかたちで都市型店舗「トキハインダストリー若草公園店」を開店、2017年6月には百貨店サテライトショップ併設の大型食品スーパー「トキハインダストリー中津店」を開店するなど、親会社の資本を活かし県内全域に店舗網を拡大した。
トキハインダストリー中津店。
百貨店衛星店「トキハ中津サテライト」を併設する。

近年は業績低迷、サイバー攻撃が追い打ち

トキハインダストリーは、設立母体である親会社「トキハ」との共同販促や商品供給を活かし顧客獲得に取組んだ一方、2024年2月期の売上高は「約316億円」と「最盛期の7割」ほどに低迷していた。
2014年9月に新装開店した豊後高田店(旧アイム高田)。
暖簾活かした上質商品拡充で競合との差別化めざしていた。

さらに、2025年3月にサイバー攻撃の被害を受けたことで県内全23店舗が営業休止に追い込まれた。同年9月までに段階的な通常営業再開やシステム面の復旧を進めたもの、トキハグループの債務超過や競争激化もあり、同年10月21日にトキハとイオン九州が「トキハインダストリーの株式取得(子会社化)に向けた基本合意書」(取得額未公表)を締結するかたちで、2026年1月31日を目処にイオン九州完全子会社となる方針が決定した(2025年12月23日「2026年3月10日完全子会社化」に計画変更)。

大分県別府市の百貨店「トキハ別府店」。
トキハインダストリーは直営食品館「フードキッチン」を展開。かつては均一ショップ「100円プラザ」も。

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