関西地盤の大手ホームセンター「コーナン商事」(HC業界3位/本社:大阪市淀川区)は、バローHD系中堅ホームセンター「アレンザHD」(HC業界7位/本社:福島市)と資本業務提携を締結する方針を2026年2月12日に発表した。

コーナン商事の複合店舗。
2023年6月に完全子会社化したHIヒロセの食品スーパーを併設。
コーナン商事は同方針に基づき、2026年2月13日から3月30日までバローHD保有株(50.55%)を除く全株式(49.45%)を1株1,465円で公開買付(TOB)する。
地方有力ホームセンター3社の統合でうまれた「アレンザ」
アレンザHDは2016年9月に東北地場大手ホームセンター「ダイユーエイト」と中四国地場大手同業「リックコーポレーション(現タイム)」の経営統合及び持株会社体制移行にともない設立。2019年4月に東海地場大手同業「ホームセンターバロー」と経営統合したことで現社名に変更し、バローHDの連結子会社となった。

バローHDの複合商業施設「ルビットタウン」。
食品スーパーとホームセンターなど複合店展開に強みがある。
アレンザHDはダイユーエイトが地盤とする東北での店舗展開、バローHDが地盤とする名古屋圏での系列食品スーパー「スーパーマーケットバロー」との複合店に強みがあるほか、総合ペットショップ「ペットワールドアミーゴ」を本州及び四国全域に展開するなど、業界中堅ながら母体企業のブランドやノウハウを活かした幅広い店舗モデルで顧客獲得を図っていた。
近畿地盤のコーナン、バローとアレンザHDを共同経営
コーナン商事は創業以来長らく近畿圏を地盤としていたが、2019年6月にLIXIL系会員制総合建材店「建デポ」を完全子会社化、2023年3月に小田急電鉄/箱根登山鉄道系「ビーバートザン」を吸収合併、同年6月に九州地場大手同業「ホームインプルーブメントひろせ(HIヒロセ)」を完全子会社化するなど、積極的なM&Aによる店舗網の拡大に取組んでいた。
同社は2026年2月以降ダイユーエイト創業家資産管理会社「アサクラ・HD」他少数株主を対象としたアレンザHD株式の公開買付けを実施。5月の株式公開買付後はバローHDが連結子会社としてアレンザHD株50.55%、コーナン商事が持分法適用会社としてアレンザHD株49.45%を所有する共同経営体制に移行する。これにより、アレンザHDは上場廃止となる見込みだ。
コーナン、共同経営相手「バローHD」との連携強化
コーナン商事とアレンザHDは業務提携締結を機に、コーナンPB商品の企画開発供給機能の統合、ペット事業やプロ向け業態のノウハウ供給、バローHDを含む関係各社との物流合理化・什器資材備品などの共同購入を進めるとしており、首都圏や近畿圏で店舗網拡大をめざすスーパーマーケットバローとの複合店の展開も期待される。
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