さくら野百貨店仙台店跡、ドンキ系が再開発断念-2025年11月から解体、開発計画ふりだしに

ドン・キホーテなどを運営する流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」が、宮城県仙台市青葉区のJR仙台駅前にあり2017年に閉店した百貨店「さくら野百貨店仙台店」跡の再開発を断念することが2025年11月に判明した。
解体工事を控えた「さくら野百貨店」(2025年10月10日)。

これまでの経緯はこちら
間もなく解体のさくら野仙台跡、再活用計画ふりだしに

さくら野百貨店仙台店の建物は、2025年11月よりドン・キホーテの親会社「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」などによって解体されることが決まっていた。

営業していた頃のさくら野仙台店。

PPIHはさくら野百貨店仙台店の解体後、跡地を同社の高層複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」と同様に、ホテルを核とした複合施設」として再開発する意向を示していた
しかし、PPIHは2025年11月に仙台市などに対して「建築費の高騰」等を原因として再開発を断念する意向を伝えたという。
PPIHは2020年にさくら野跡の土地建物の約7割を購入した。しかし全街区を買収することができておらず、これも再開発の大きな障害になっていたと思われる。
自己破産当日2017年2月27日のさくら野百貨店仙台店。

建物の解体については予定通り実施されるとみられるものの、跡地の再活用が実現するまでにはかなり時間がかかることになりそうだ。

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