奈良県橿原市の近鉄大和八木駅前にある地場総合スーパー「ヤマトー八木店」の食品売場が2024年9月20日に閉店。跡地に「マツゲン橿原八木店」が出店し、同店は11月からマツゲン+ヤマトーの2核による複合店舗となる。
「ヤマトー(食品)+ニチイ(衣料)」の複合店だった
ヤマトーは1926年に「藤原商店」として創業、1956年に「株式会社ヤマトー」として法人化した。2019年5月に旧近鉄百貨店桜井店跡の複合施設にヤマトーエルト店を開店し3店体制となったものの2020年5月に閉店、合わせてヤマトー商事(不動産)にヤマトー(スーパー事業会社)を吸収合併する事業再編を行っている。
ヤマトー八木店は、1970年に「八木ラブリー」の食品核として開店。ヤマトー八木店は開店当初、衣料スーパー「ニチイ八木店」との共同店舗であり、食品売場を担当した。
ニチイ八木店はその後、衣料品専門の生活百貨店「八木サティ」に転換したが閉店。ヤマトーグループの不動産会社「ヤマトー商事」運営のもとテナントを誘致して営業を継続したが、2009年に建て替えのため閉店した。
「ヤマトー(衣料)+マツゲン(食品)」の複合店に
ヤマトー八木店の現店舗は2013年3月に開店。建物は地上4階建で店舗面積は約3,442㎡、延床面積は約6,292㎡。
館内には総合スーパー「ヤマトー」のほか、100円ショップ「ダイソー」やドラッグストア「キリン堂」などが出店している。
ヤマトー八木店。(公式サイトより)
ヤマトーは食品売場の閉店後も衣料品の販売を行う。
ヤマトーの食品売場跡は改装されて和歌山市に本店を置く地場スーパー「マツゲン」(松源)が「マツゲン橿原八木店」を出店。同店はマツゲン+マルトーの2つのスーパーが出店する複合店舗となる。
改装後もほとんどのテナントが営業を継続するほか、ヤマトーに出店していた「鳥末」は改装後にマツゲン内に再開業する予定としている。
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