東京都あきる野市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系生鮮ディスカウントストア「ドン・キホーテ驚安堂あきる野店」が2023年9月30日21時をもって閉店した。
店舗数減少続いていた驚安堂
驚安堂は2013年6月にドン・キホーテ直営の新業態(ビッグコンビニ・小規模型業態実験店)として東京都杉並区の桜上水駅近くに1号店「驚安堂桜上水店」を開店。既存のドンキ小型店を業態転換するかたちで店舗網を拡大したが、2015年までに大半の店舗をピカソに再転換したため、全店舗が一時消滅した。
その後、ドン・キホーテHD(現PPIH)は、2015年7月に地域密着型ローコスト生鮮食品ディスカウント業態運営会社として新たにライラックを設立し、同年9月に新生・驚安堂1号店「驚安堂福生店」を開店、2019年5月には女性特化型驚安堂新業態1号店「驚安堂幸手店」を開店するなどテコ入れを図ったが、2020年5月のドンキによるライラック吸収合併後も、2023年9月17日に「驚安堂松伏店」が閉店となるなど、店舗数の減少が続いていた。
新生・驚安堂2号店、わずか5年で閉店
驚安堂あきる野店は、2018年2月1日に拝島駅西側約2kmほどの距離にある「業務用スーパーIchiba!!あきる野店」跡に開店。建物は平屋建で売場面積は597.8㎡。同業態は福生店に次ぎ都内2店舗目であった。
驚安堂あきる野店。
あきる野店は福生店と同様、同業他社撤退店舗跡への居抜きやグループ共通電子マネー「majica(マジカ)」を含むキャッシュレス決済の非取扱い、カットケース陳列や店内装飾の不採用、生鮮部門のテナント外注など、徹底したローコスト運営を行うことで競合店との差別化を図っていたが、わずか5年で閉店することとなった。
館内構成。
同店の閉店により、驚安堂は福生店1店舗を残すのみとなる。
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